カタールの首都ドーハで、サッカーW杯カタール大会開幕までの残り時間をカウントダウンするモニュメントの前で記念撮影をするアルゼンチンのサポーター(2022年11月7日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】サッカーの元カタール代表で、W杯カタール大会(2022 World Cup)アンバサダーを務めるハリド・サルマン(Khalid Salman)氏が、8日に放送される独テレビ局のインタビューで、同性愛を「精神の傷」と呼んだ。ドイツ政府はこの発言を非難している。
【写真】W杯開幕を控えたドーハの様子
サルマン氏はドイツ公共放送ZDFがW杯開幕前に行ったインタビューで、カタールは同性愛者の訪問を受け入れるが、「われわれのルールを受け入れなければいけない」と指摘。同性愛は「ハラム」(イスラム教で禁じられているもの)だとも述べた。インタビューはこの発言の後、急きょ打ち切られた。
カタールはW杯の開催に当たり、外国人労働者に対する待遇や、女性や性的少数者(LGBTなど)の権利をめぐる姿勢などの人権問題が批判されている。
ドイツのナンシー・フェーザー(Nancy Faeser)内務・国家相は8日、サルマン氏の発言を批判。「もちろんこうした発言はひどいものであり、われわれが将来的にカタールの状況を改善できるよう働きかけている理由でもある」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News