ヘルソン市からの撤退は無秩序、無傷での撤退にはテレポーテーションが必要

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ノーヴァヤ・ガゼータ・ヨーロッパ紙は14日、ドニエプル川右岸からのロシア軍撤退について「無秩序なものだった可能性が高く、無傷で全ての兵士と装備を左岸に撤退させるにはテレポーテーションが必要だ」と指摘している。

右岸に見捨てた兵士や装備の問題はモスクワを最も不愉快にさせる話題の一つになるかもしれない

特別軍事作戦の総司令官を務めるスロビキン上級大将は9日「現状を総合的に判断しドニエプル川左岸地域での防衛を提案する。非常に難しい決断であるとことは理解しているが、最も重要なことは部隊の命と全体の戦闘効率を守ることにあり、限られた右岸地域に部隊を留めておくことは戦力の無駄になる」と提案。

ヘルソン市からの撤退は無秩序、無傷での撤退にはテレポーテーションが必要

出典:Google Map ヘルソン州の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

これに同意したショイグ国防相は部隊の撤退を進めるよう指示したが、ヘルソン州のドニエプル川右岸地域に駐留していたロシア軍の規模について米軍のミリー統合参謀本部議長は11月9日時点で最大3万人、ウクライナのレズニコフ国防相は10日時点で推定4万人と証言しており、両者とも「右岸から左岸への撤退作業に最低でも1週間はかかる」と述べていた。

しかし2日後の11日午前5時にロシア国防省は「3万人の兵士と5,000点の装備の全てを左岸に撤退させた」と発表したため「実際の撤退作業はモスクワ発表より前に始まっていた」と指摘する声が多いが、ウクライナ軍も米軍も「10日より以前に撤退の兆候は見られなかった」と主張しており、ロシア軍が撤退した右岸地域にはT-90やS-300を含む装備が多数放置されているためノーヴァヤ・ガゼータ・ヨーロッパ紙は「無秩序な撤退だった可能性が高い」と指摘している。

さらに同紙は「撤退完了を発表した11日時点で右岸地域には数千人のロシア軍兵士が取り残されており、ロシア軍が11日未明に橋を全て破壊したため彼らに残された運命は降伏だけだ。数週間後にはもっと詳しい状況が判明するだろうが、右岸に見捨てた兵士や装備の問題はモスクワを最も不愉快にさせる話題の一つになるだろう」と付け加えているのが非常に興味深い。

因みにノーヴァヤ・ガゼータ・ヨーロッパ紙は「ロシア軍がドニエプル川を再渡河する可能性は0だ」と指摘し、左岸地域での戦いに片がついたウクライナ軍は最大14個旅団の予備戦力を手に入れたので「マリウポリやメリトポリの解放を目的にした攻勢にでることも可能だ」と述べている。

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※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由

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