ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(左)と会談するチェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長。モスクワ郊外ノボオガリョボの大統領公邸で(2019年8月31日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ロシア南部チェチェン(Chechen)共和国のラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)首長は30日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)が、ウクライナ侵攻に参加しているロシア少数民族の部隊を名指しで非難したことを受け、教皇は「プロパガンダの餌食」になったと述べた。
【写真】プーチン氏と会談するカディロフ氏
イスラム教徒が大部分を占めるチェチェン共和国で首長を務めるカディロフ氏は、ウクライナ侵攻を強く支持してきた。
カディロフ氏は「ローマ教皇は、チェチェン人とブリヤート人がロシア軍で最も残虐だと言った」「(教皇は)プロパガンダの餌食になってしまった」とソーシャルメディアに投稿した。
同氏の悪評がある私軍を含むチェチェン人部隊は、ウクライナ侵攻でロシア正規軍と共に戦っている。
ローマ教皇は28日に公開されたインタビューで、ウクライナに侵攻しているロシア軍で最も残虐なのは「ロシアの伝統に従っていないロシア人」「チェチェン人、ブリヤート人ら少数民族」の部隊だと発言した。
カディロフ氏は、チェチェン人兵士は「皆、極めて信心深い」とした上で、「兵士は皆、戦争中も名誉、尊厳、そして敵への敬意さえも忘れてはならないと知っている」と反論した。
その上で、「世界的に有名な宗教的指導者が、イスラム教徒の敵に対する姿勢を知らないというのは残念なことだ」と述べた。
カディロフ氏は、14、15、16歳の息子3人を戦場に送ると表明している。【翻訳編集】 AFPBB News