
FNNプライムオンライン
米連邦上院選挙で6日、ジョージア州の決選投票の結果、民主党の単独過半数(51議席)が確定した。
民主党のバイデン大統領にとっては、勝利の喜びもつかの間、9日、アリゾナ州で民主党の上院議員が離党を発表した。
離党したのは、アリゾナ州選出のカーステン・シネマ上院議員(46)。
9日の早朝、SNSで「政党政治を拒否する多くのアリゾナ市民に加わり、ワシントンの壊れた党派システムからの独立を宣言し、無所属として活動する」と発表した。
シネマ議員の離党により、定数100の上院は、民主党が50議席、共和党が49議席となる。
上院の過半数は51議席だが、採決で賛否が同数となれば、上院議長を兼ねるハリス副大統領が決定票を投じるため、2023年1月に開会する新たな議会でも、民主党は引き続き多数派を維持することに変わりはない。
ただ、シネマ氏の離党を受けて、ホワイトハウスは、「上院の新たな民主党多数派支配を変えるものではないことを理解している」としつつも、「今後も彼女との協力がうまくいくことを期待する」と声明を出すなど、今後の動向は予断を許さない状況。
シネマ議員は現在、上院で民主・共和両党が50議席ずつを分け合う中で、法案などの採決の度に民主・共和両党に振り子のように投票先を変えてきたことから、“スイング議員”と呼ばれていた。
しかし、6日にジョージア州で行われた上院決選投票で民主党の単独過半数が決定したことで、自らの賛否に対する行動が注目されなくなることを懸念して、「新たな行動に出た」との声が上がっている。
また、アメリカメディアも、「このタイミングで離党したのは、2年後に再選を目指す際に予備選で勝てないと見通しているからだ。彼女が議席を維持するために、無党派層と共和党の支持を当てにしているのは間違いない」などと記している。
シネマ議員が一転、共和党に力を注ぐということはなさそうだが、“スイング議員”の動きは、今後も注目となりそうだ。