ウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター)
ウクライナ大統領府のオレクシイ・アレストビッチ顧問は18日、露軍制服組トップのワレリー・ゲラシモフ参謀総長が今春、東部ハルキウ州に入った際、ウクライナ側が所在を察知し、殺害しようとしていたと明らかにした。インターネットメディアのインタビューで述べた。
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アレストビッチ氏は時期について、「(今年の)4月後半から5月」と振り返り、「彼(ゲラシモフ氏)がいた司令部に攻撃を浴びせたが、直前に彼は去っていた」と未遂に終わったと説明した。この攻撃で多くの露軍将兵や警備隊員が死亡したという。
ゲラシモフ氏は4月下旬、作戦を指揮するためハルキウ州イジューム入りしたと報じられたが、5月初めには、ロシアに帰還したとの情報が流れていた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、アレストビッチ氏の発言に先立ち、米当局者の話として、米側が「ゲラシモフ氏を殺害すれば、対立を急速に激化させる可能性がある」とウクライナに殺害計画の中止を求めたが、間に合わなかったと報じた。