ドイツ軍のプーマ装甲歩兵戦闘車の前に立つオラフ・ショルツ首相(2022年10月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ドイツのクリスティーネ・ランブレヒト(Christine Lambrecht)国防相は19日、演習に動員されていた最新鋭のプーマ(Puma)装甲歩兵戦闘車が全両故障した事態を受け、新規調達の中止を発表した。
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新型戦闘車は来年1月から北大西洋条約機構(NATO)軍に配備される予定だったが、演習に参加していた18両すべてに不具合が発生した。
ランブレヒト氏は「痛恨の極み」とし、「安定性」が実証されるまで新規調達は見合わせると述べた。NATOへの協力義務を果たすため、代替として旧式のマルダー(Marder)歩兵戦闘車を配備するとしている。
ドイツ政府はロシアの脅威に対抗するため、第2次世界大戦(World War II)以降の国防費縮小路線を改め、今年に入って軍備増強に1000億ユーロ(約14兆5700億円)を投じる計画を打ち出していた。新型戦闘車に不具合が見つかったことで、水を差された形となった。【翻訳編集】 AFPBB News