ノルウェー最大の湖で中世の難破船を発見


ノルウェー最大の湖で中世の難破船を発見

ノルウェーのミョーサ湖の湖底で、数百年前のものと思われる難破船が発見された。

ほぼ原型をとどめていたこの船は、最大で700年前のものだと考古学者は考えている。

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ソナーで撮影した画像から、この船には中央に舵があった形跡があったことが判明した。

2022年11月、ノルウェーの研究者チームが巨大な湖の湖底をマッピングしていた際に、海洋の奇跡を発見した。

考古学者たちは、政府の調査ミッションの一環としてノルウェー最大の湖、ミョーサ湖を調査中に、湖底で700年前のものと思われるほぼ原型を保った状態の難破船を発見した。

ノルウェー防衛技術研究機構(Norwegian Defence Research Establishment)のフェイスブック(Facebook)投稿によると、この船は1300年代から1800年代の間に作られたと推定され、水深約1350フィート(約411メートル)で発見されたという。水中での映像には湖の底に沈んだ全長33フィート(約10メートル)の船が写っていた。

研究者たちは、140平方マイル(約362平方キロメートル)の湖底を調査する政府出資のプロジェクト「ミッション・ミョーサ( Mission Mjøsa )」を行っていた際にこの船を発見した。CNNによると、この湖はノルウェーの約10万人の飲料水の水源となっているという。しかし、これまでの調査で第二次世界大戦時の不発弾が湖で発見されたことから、湖の水の健康リスクについてより広範な調査が行われていた。

ノルウェー科学技術大学の海洋考古学者、オイヴィンド・オーデガルド(Øyvind Ødegård)は、「この湖はバイキング時代から重要な貿易ルートであったため、プロジェクトに参加した時、水面下に隠れている宝物が見つかるのではと期待していた」と2022年11月、科学ニュースサイト「ライブ・サイエンス(Live Science)」に話している。

CNNによると、ミョーサ湖は淡水湖で波が少なかったため、船は完璧に近い状態だという。オーデガルド教授は、「船の金属にわずかな腐食が見られる。金属の腐食が起こるには数百年かかるため、沈没船が長い間湖底に沈んでいたこと分かる」とCNNに語っている。

考古学者らによると、この船の船尾には13世紀後半までの船にはなかった中央舵の形跡があるという。軽い腐食の跡と舵の形状から、研究者はこの船の造られた年代をおおよそ1300年から1850年までに絞り込んだとオーデガルドはCNNに話している。

Erin Snodgrass



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