米メディア、K2がレオパルト2を駆逐して欧州市場を席巻するかもしれない

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レオパルト2の顧客はドイツの「優柔不断な安全保障政策」と「脆弱なリーダーシップ」を戦略的なデメリットと認識しており、米Foreign Policy誌は「韓国製戦車が欧州市場を席巻するかもしれない」と報じている。

ドイツ製装備品に潜む潜在的な問題=モスクワの機嫌を伺うベルリンの人質になるというリスク

FP誌の指摘を要約するとロシアの脅威に直面するレオパルト2の運用国は「レオパルト2提供に関連したドイツのコメディショー」を目の当たりにしたため、地上戦力の中心装備である主力戦車をベルリンに依存したままで良いのかと自問しており、独仏の次世代主力戦車プログラムは官僚主義がぶつかり開発スケジュールが遅延する可能性が高く、生産ラインが現存するレオパルト2が唯一の選択肢と言えるが、ポーランドにK2の生産ラインが登場するためドイツ以外の選択肢が現実的になってきた。

米メディア、K2がレオパルト2を駆逐して欧州市場を席巻するかもしれない

出典:U.S. Army photo by Markus Rauchenberger

韓国製戦車を計1,000輌調達するポーランドにはK2PLの生産ラインが2026年に稼働する予定(820輌生産予定)で、ドイツ企業と協力するよりも遥かに早く、しかも競争力のある価格でレオパルト2に匹敵する主力戦車(FP誌はK2について『レオパルト2のコピーと見る向きもあるが欧州製にほぼ匹敵する世界トップクラスの主力戦車』と評価しており、ノルウェーでの比較テストでレオパルト2相手に好成績を収めていると言及)をワルシャワは入手でき、ドイツとの契約では到底望めない技術移転や防衛産業基盤の強化も実現できる。

この動きは防衛装備品の生産能力と高まる需要とのギャップに悩む米国にとっても有益で、韓国の強固な防衛産業基盤と欧州の安全保障を結びつけることは「欧米諸国の利害関係者に有益な結びつきをもたらす」とFP誌は指摘しており、例えば韓国製装備品を導入した欧州諸国と韓国軍の交流が進めば関係が希薄だった両地域の関係が強化され、韓国防衛産業がポーランドに進出すれば衝撃的なスピードで消耗される装備や弾薬の補充で有利になるため「米国は堅牢な韓国の防衛産業活用に現実的な関心を寄せている」と報じているのが興味深い。

米メディア、K2がレオパルト2を駆逐して欧州市場を席巻するかもしれない

出典:Ministerstwo Obrony Narodowej ポーランドに到着したK2

ただ韓国製戦車にも潜在的な落とし穴が存在し、FP誌はロシアに対する韓国のセンシティビティを問題点に上げているが「ウクライナへの直接的な武器提供を拒否しても米国への輸出を容認して『静かに武器をウクライナに届ける』という政策の柔軟さを持っているためドイツよりマシ」と考えており、欧州市場において「技術移転や現地生産を積極的に容認する政府方針」「堅牢な韓国防衛産業に基づく拡張可能な生産能力」はタイムリーな需要に対応できないドイツに対し「相当なアドバンテージだ」と指摘。

ドイツ製装備品に潜む潜在的な問題=モスクワの機嫌を伺うベルリンの人質になるというリスクを回避するため、レオパルト2の顧客はポーランドを見習う可能性(運用上の柔軟性、自国の防衛産業界の強化・発展、域外の防衛協力の構築など)があり、状況次第では「韓国製戦車が欧州市場を席巻するかもしれない」とFP誌は報じている。

米メディア、K2がレオパルト2を駆逐して欧州市場を席巻するかもしれない

出典:Hanwha Defense Redback

因みにルーマニア軍の関係者が韓国を訪問中で、現代ロテムとハンファを訪れK2、K9、Redbackの試乗を行うらしい。

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※アイキャッチ画像の出典:Norsk hær K2NO

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