50万人に迫る死傷者数、ウクライナ軍が約19万人でロシア軍が約30万人

米国メディアによる報道

米国の主要なメディアは、ウクライナ軍のメリトポリへの到達は困難であり、「クリミアへのミサイル攻撃は無駄な資源の浪費」と報じられています。さらに、「両軍の死傷者数は50万人に近づいている」とも報じられています。

反攻作戦の期待値を裏切る状況

ワシントンポスト紙によれば、ウクライナ軍の反攻作戦の主な目的は、アゾフ海沿岸の陸橋を遮断してウクライナ南部と東部を分断することでした。しかし、ウクライナ軍は初戦で大きな損害を被ったため、戦術を変更し、小規模な攻撃に戻ることを選択しました。その結果、年内のメリトポリ到達は困難になりました。欧米の当局者は、初戦で受けた被害は事前に予測されていたと明かし、ウクライナ側がこの犠牲を受け入れる代償として、ロシア軍が準備した防衛ラインを突破しようとしていたと考えられています。

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米政府高官によれば、国防総省はウクライナに大規模な戦力を突破口に集中させるようアドバイスしてきましたが、ウクライナ軍は戦場で大きな犠牲を払っているため、別の選択肢を選びました。ウクライナのクレバ外相は、「反攻作戦の目標達成にどれだけ時間がかかっても気にしない。我々に『もっと早く結果を出せ』と言いたいのであれば外人部隊に入隊すればいい。戦場を知らないまま批判するのは本当に簡単だ」と述べ、ウクライナ当局者は「反攻作戦の進展は地雷原を突破するスピードにかかっている」と述べていますが、ウクライナが直面している問題は非常に多岐にわたっているとも言われています。

クリミアへの攻撃についての議論

CNNは、ウクライナがクリミア経由の兵站を混乱させるために同地域へのミサイル攻撃を強化していると報じていますが、米軍関係者は、「ロシア軍の兵站に小さな混乱をもたらしただけで決定的な効果は何もない」と述べています。政府関係者も、「(クリミアへの攻撃は)目くらましであり、貴重な資源の無駄遣い」とも言っています。

出典:93-тя ОМБр Холодний Яр トレーニング中のウクライナ軍兵士

ニューヨーク・タイムズ紙によると、両軍の死傷者数の総数は50万人に近づいています。ロシア軍の戦死者は約12万人で、負傷者は17万人から18万人です。一方、ウクライナ軍の戦死者は約7万人で、負傷者は10万人から12万人です。ロシア軍の損失はウクライナ軍を上回っていますが、戦力差は3対1(統計的な数値であり、前線の戦力を比較したものではありません)。また、人口数でもロシアが有利です。

ウクライナ軍とロシア軍の攻防

ウクライナ軍は、ストーム・シャドウ作戦において、ヘルソン州とクリミアを結ぶ道路橋を破壊しました。これにより、物流ルートが混乱しました。一方、ウクライナメディアは、クリミア大橋の道路橋の損傷が戦場に与える影響は少ないと報じています。クリミア大橋は、水上無人艇の夜間攻撃で損傷し、一部の橋桁が崩落した可能性が高いとされています。ウクライナは、破壊を再三予告していたクリミア大橋で爆発が発生したと報じられています。また、鉄道輸送に依存するロシア軍にとって、クリミア大橋の損傷は影響をもたらしています。

国際社会の反応

欧州委員会のフォンデアライエン委員長によれば、ウクライナ軍の戦死者数が漏れてしまいました。また、米軍のミリー統合参謀本部議長によれば、ロシア軍の死傷者数は10万人を大幅に上回っています。具体的な数値としては、ロシア軍の死傷者数は約18万人であり、ウクライナ軍の死傷者数も10万人を超えています。

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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