ヴーレダーを巡る戦い、ロシア軍は精鋭の海軍歩兵旅団をまるごと失う

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ロシア側情報源は「ヴーレダー攻略が上手くいっていない」と指摘していたが、ウクライナ軍関係者も「敵はヴーレダーで第155旅団(約5,000人)の殆どが死傷するか捕虜になって壊滅した可能性がある」と米POLITICOに明かしている。

露第155旅団(約5,000人)の殆どが死傷するか捕虜になって壊滅した可能性があるらしい

ロシア側情報源は6日~12日の攻勢について「我が軍は主導権を握っているものの戦略的な攻勢には出ておらず、司令部も予備戦力の投入を決断していない。クピャンスク方面ではオスキル川東岸に足場を築くための戦いが進んでおり、スバトボ、クレミンナ、テルニーでも戦闘が行われているものの著しい前進はなく、バフムートではクラスナ・ホラの解放に成功、パラスコヴィーフカを包囲してスラビャンスクへの道(M03)を掌握したが、ヴーレダーでは組織的な抵抗に直面して我々の部隊がやられた。敵は我が司令部のミスと部隊全体の準備不足に付け込んだ」と指摘している。

ヴーレダーを巡る戦い、ロシア軍は精鋭の海軍歩兵旅団をまるごと失う

出典:GoogleMap ドネツク周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ロシア軍元大佐のイゴール・ガーキン氏も「ヴーレダーに向かう装甲車輌は狭い道路を進まなければならず、これをウクライナ軍の砲兵部隊が正確に狙い撃つため30輌以上の装甲車輌と多くの兵士を失った。まるで敵は射撃場の発砲のように我々の部隊を撃ち殺したのだ。将軍達は過去の不味い戦いから何も学ぼうとしない完全な白痴(重度の知的障害を指す差別用語)だ」と批判しており、ウクライナ軍関係者も「敵はヴーレダーで精鋭の第155海軍歩兵旅団をまるごと失った可能性がある」と主張しているのが興味深い。

米POLITICOの取材に応じたウクライナ軍関係者は「ロシアの第155海軍歩兵旅団は2度の再編成(1度目はブチャ・イルピンでの戦闘後/2度目はドネツク近郊での戦闘後)を経てヴーレダーに投入されたが、この1週間で戦車36輌を含む130輌の装備を失い、兵士も1日あたり150人~300人が死亡し、第155旅団(約5,000人)の殆どが死傷するか捕虜になって壊滅した可能性がある」と述べている。

さらに衛星写真によって「ロシア人が主張していたヴーレダーを西から迂回する攻撃」はプロパガンダだったと確認、ヴーレダーに対する攻撃はミキルスキー方面からのものばかりで「包囲される危険は今のところない」と言えるが、これだけの損失を被ったにも関わらず「ヴーレダーの状況の非常に困難で攻撃の勢いは全く衰えない」とウクライナ軍は13日に発表した。

因みにウクライナ軍は「クピャンスクとクレミンナも依然として困難な状況が続いている」と述べており、クレミンナの状況はこんな感じになっている。

ヴーレダーを巡る戦い、ロシア軍は精鋭の海軍歩兵旅団をまるごと失う

出典:GoogleMap クレミンナ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ウクライナ軍はトルスキーやマキーフカに向かって前進しているロシア軍を撃退しているが、ゼレベツ川とP66の間に広がる広大なグレーゾーンの支配率はロシア軍に傾きつつあり、ドネツ川沿いの森林地帯からディブロバやクレミンナに迫っていた前線も押し返されつつある。

ウクライナ軍はクレミンナ解放からは遠ざかったものの、ロシア軍もリマンに向けて進めるほど力強い攻撃を仕掛けている訳ではないので、この地域の状況は「一進一退」と表現するのが妥当だろう。

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極度の緊張に包まれるウクライナ、南部でもロシア軍が攻勢に出る可能性

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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