(写真:朝鮮日報日本語版) ▲写真提供=韓国海軍
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西海を守る平沢の韓国海軍第2艦隊で、ある兵士が先任兵らのいじめに耐えられず極端な選択を試みたというニュース、お伝えしましたね。先任兵が被害者の兵士に、想像以上の深刻な人格冒涜(ぼうとく)を行っていた状況が判明しました。この状況は、被害者の兵士が軍事警察へ提出した供述書に収められていたものです。
【TV朝鮮ニュース動画】「極端な選択」試みた韓国海軍兵、首にベルトを巻かれイヌ扱いされていた
ユン・ドンビン記者が単独取材しました。
(リポート)
先月末、韓国海軍第2艦隊所属のA兵士は、先任兵のいじめが原因で、海岸警戒勤務中に海へ飛び込むという極端な選択をしました。
先任勤務者の救助で助かったA兵士がきのう軍事警察隊へ提出した供述書には、いじめの様子が赤裸々につづられていました。
ある先任兵は、他の隊員らが見ている前でAさんの首に運動用のベルトを締め「お前は今から子犬だ」と言った-という内容が出てきます。
さらに「子犬はヒトの言葉をしゃべれない」と、動物の声を上げさせ「ベルトを締めたら廊下を四本足で歩いて、トイレのときも動物みたいに片足を上げてやれ」とも言いました。
A兵士
「最後にはおふざけだと言いながら(やり過ごしたが)、あのときが一番、人間的に侮辱されて自尊心が崩れる、そういう気分になりました」
また別の先任兵は先月末、射撃訓練をしていたところ、他人に銃を向けてはいけないという規則を無視してAさんの小銃を無理やり奪いました。
この過程で、Aさんの小銃にバーティカル(すいちょく)グリップを固定する部品を紛失しましたが、「幹部にバレるな」と言って責任を回避した、と書かれています。
Aさんは、部隊幹部に1対1の相談をしてもらえず、苦しさを訴える機会がなかったと供述しました。
李鍾皓(イ・ジョンホ)海軍参謀総長は「状況を厳しく認識している」とし、きょう、当該事件を海軍本部中央捜査隊へ移管しました。
テレビ朝鮮、ユン・ドンビンでした。
(2023年5月15日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)