ジャニーズ事務所の説明「あきれる」 30年前に告発した元ジュニア


ジャニーズ事務所の説明「あきれる」 30年前に告発した元ジュニア

自身の体験や過去の告発について語る平本淳也さん=2023年4月28日午後1時20分、横浜市西区、狩野浩平撮影

【写真】「まともな人だけど、口べたで会見は無理」。関係者は藤島ジュリー景子社長についてそう口をそろえた

 「(喜多川氏の性加害疑惑について)事務所が知らないわけがない。『知らなかった』『(喜多川氏が亡くなっているので)確認できない』で逃げようとしている」

 13歳の時、芸能界にあこがれ、事務所に写真と履歴書を送ったことをきっかけにジュニアになった。18歳までの間、ジュニアとして「合宿所」と呼ばれていたマンションに出入りしていた。

 自身もベッドの中で「ユー、もうすぐデビューだね」などと言われながら、喜多川氏からキスをされたり性器を触られたりしたという。仲間のジュニアと喜多川氏の性行為も目撃したといい、ジュニアの間では喜多川氏との性行為が話題に上ることもしばしばだったという。

 90年代、自身や仲間のジュニアが被害を受けていたとする書籍「ジャニーズのすべて」などを出版した。

 反響があり、他の元ジュニアから連絡を受けて相談に乗ることもあった。

 当時は他にも実名顔出しで告発する人たちがいて、ジャニーズ事務所の対応を問題視する声も上がったが、メディアの報道は限定的で大きな社会問題にはならなかった、と話す。

 「数十年前から告発する声があり、週刊文春の裁判もあった。会見も開かずに『知らなかった』とする事務所の説明にはあきれてしまう。第三者委員会を設けないという調査のあり方もとても十分といえない。事務所はこれまで告発の声をしっかりと受け止めず、十分な説明をしてこなかった。まだ『自分たちはこれぐらいの対応で許される』と思っているのではないかという印象だ」と話した。(狩野浩平)

朝日新聞社



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