キャセイパシフィック航空のロゴ(ロイター)
【広州=吉岡みゆき】香港のキャセイパシフィック航空の客室乗務員が、英語を話せない中国本土の乗客を嘲笑したとして、中国で波紋が広がっている。香港政府トップの李家超行政長官が再発防止に言及する事態になった。
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問題が起きたのは、今月21日の成都発香港行きキャセイ便。英語を話せない中国本土の乗客が毛布をもらおうとした後、機内の乗務員スペースで「『毛布』と英語で言えないのなら、もらえません」と英語で嘲笑した。乗客が録音した音声がSNSに投稿され、香港メディアなどが報じた。キャセイは23日、謝罪の声明を出し、関係した乗務員3人を解雇したと発表した。
香港政府トップの李家超行政長官は24日、広東省広州で行われたイベントで、「香港と本土の同胞の感情を傷つけた」として、キャセイに再発防止を求めたことを明らかにした。