市川猿之助
歌舞伎俳優・市川猿之助（47）が24日、都内の警察施設で警視庁の事情聴取を受けた。一連の事件の焦点の一つは、いつからどうやって薬物をため込んでいたか、だ。
【写真】亡くなった父・段四郎さんと同乗する猿之助
猿之助は18日、東京・目黒区の自宅で両親と共に倒れているところをマネジャーに発見された。両親は死亡が確認され、司法解剖の結果、死因は「向精神薬中毒の疑い」だった。発見された時には、若干の吐しゃ物があった。
一方、猿之助の口にも薬物を摂取した痕跡があったことが確認されている。3人から検出された薬物については発表されていない。これまでの警視庁の聴取では「死んで生まれ変わろうと話した」といった趣旨の供述をしている。
24日発売の「週刊文春」「週刊新潮」によれば、猿之助は病院から薬を処方されていたという。かねて体調は芳しくなかったようだ。
猿之助はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（昨年1～12月放送）に出演している。怪しい僧侶文覚役だった。
キャストのクランクインは2021年6月で、翌年11月にクランクアップ。猿之助は歌舞伎公演に出演しつつ、大河の撮影に参加していた。
テレビ局関係者は「猿之助は客を呼べる歌舞伎役者なので、歌舞伎公演の出演機会は多かった。歌舞伎の脚本を書くこともあって多忙を極め、心配ごとが尽きなかった。大河の撮影のころから現場で『眠れない』『薬を処方してもらっている』と吐露していたそうです」と明かした。
また、歌舞伎業界はコロナ禍の影響を大きく受けた。20年8月から公演を再開したが、感染予防策として、観客の座席間隔を空けてチケット販売するなど難しい状態が続いていた。
芸能プロ関係者は「当時は歌舞伎界も大ダメージを受けた。猿之助も心労があったようで、大河ドラマの撮影に参加していた時には体調を崩している様子でした」と話している。
東スポWEB
