市川猿之助を苦しめた澤瀉屋の呪縛 家族会議までに至った「梨園の異端児」の歴史的背景

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市川猿之助を苦しめた澤瀉屋の呪縛 家族会議までに至った「梨園の異端児」の歴史的背景

市川猿之助(C)日刊ゲンダイ

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 当日は、週刊誌の発売に合わせ、報道陣が自宅に集まり近所迷惑にならないようマネジャーが猿之助を迎えに行き、明治座まで同行する予定だったことが記されており、「ハラスメントに関しましては、今まで猿之助に関わった複数のマネージャーに聞き取りをしましたところ、弊社管轄の現場において、そのような事実は現在出てきておりません」と、パワハラ、セクハラ行為について否定した。

 とはいえ、一家で心中を考えたとなると、衝動的というよりは相当思いつめた可能性が高く、背景には澤瀉屋の歴史が起因しているという声も上がっている。

「梨園の中で澤瀉屋は異端児的存在で、常に実力をもって示さなければならなかった。それだけに人に弱みを見せることはできず、相談相手もいない。だからこそ“家族会議”で最悪の結末に陥ったのでは、ともいわれています」(舞台関係者)

成田屋や音羽屋一門に比べると歴史が浅い

市川猿之助を苦しめた澤瀉屋の呪縛 家族会議までに至った「梨園の異端児」の歴史的背景

明治座の代役公演は大入り満員(C)日刊ゲンダイ

 猿之助は小中高一貫教育の暁星学園から慶応義塾大を卒業。「暁星は勉強に関して厳しい。生徒のレベルが高く、成績が悪いと退学せざるを得ない。芸能の仕事をしていても大目に見てくれることはない」(同校のOB)という。いとこの香川照之(57)も東大卒というハイスペックぶり。常に期待値を超える実績を残すことが求められるのが澤瀉屋の宿命でもある。芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。

「澤瀉屋が注目を浴びたのは現在の猿翁さん(先代の猿之助)が始めたスーパー歌舞伎。松竹を飛び出して革新的なことに挑戦し、伝統ある演目を演じている方々に連日完売という集客実績を見せつけて、その地位を揺るぎないものにしました。

 また、澤瀉屋の方は脚本が書けるというのも特徴で、脚本、演出、主演と全てをこなせるのは並大抵の才能と努力では務まりません。しかしながら、猿翁さんの時代は澤瀉屋の興行にほかの一門の役者が出演することは少なく、ほぼ身内で固めた“劇団澤瀉屋”のような状況でした。

 今の猿之助さんに代替わりしてからは『ワンピース歌舞伎』など新作にもチャレンジし、広く若手にも門戸を開き、育成にも努めた結果が明治座で代役を務める中村隼人や市川団子の活躍にもつながっています。そんな澤瀉屋一門ですから猿之助さんも常に伝統芸能の中で反骨精神を持っていたはずです」

 そんな反骨精神が澤瀉屋のエネルギーかつ醍醐味でもある。しかし「裏を返せば、何か失敗したら何を言われるかわからない。梨園の方々にどう見られるかを常に気にしてきただけに、思いつめてしまったのではといわれています」(前出の舞台関係者)。

 澤瀉屋の看板を一人で背負い、テレビの世界でも活躍するなどはた目には常に優等生だった猿之助。事件の真相究明が待たれる。

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■厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口

▽いのちの電話
 0570-783-556(午前10時~午後10時)
 0120-783-556(午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

▽こころの健康相談統一ダイヤル
 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

▽よりそいホットライン
 0120-279-338(24時間対応)
 0120-279-226(岩手、宮城、福島各県から、24時間対応)

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