【リオデジャネイロ=大月美佳】ブラジル・リオデジャネイロで開かれていたBRICS首脳会議は7日、2日間の日程を終えて閉幕した。議長国ブラジルのルラ・ダシルバ大統領は総括の記者会見で、トランプ米大統領がBRICSの反米政策に同調する国に10%の追加関税を課すとSNSに投稿したことについて、「責任ある態度とは思えない」と批判した。
ルラ氏は「我々は皇帝を望んでいない。大統領がインターネットを通じて他国を脅すのは非常に誤った行為だ」と、演台を強くたたきながら非難した。
6日に採択された首脳宣言では、名指しを避けながらもトランプ政権の関税政策やイランの核施設への攻撃を非難していた。2日目の7日は閉幕に先立ち、気候変動対策をテーマに議論した。ブラジルは11月に開かれる国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の議長国を務める。