アルメニア大統領、戦争を予見してもナゴルノ・カラバフ問題から逃げた

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アルメニアのハチャトゥリアン大統領は「戦争を予見していたのにナゴルノ・カラバフ問題から逃げ続けてきた」と述べ、現地メディアは「安全保障政策における現実逃避と本質的な意思決定の先送りが残念な結果をもたらした」と報じている。

アゼルバイジャンとの戦争を予見していたのに何も手を打たなかった

アルメニアのパシニャン首相はユーラシア経済連合の首脳会談の中で「アルメニアとアゼルバイジャンは領土の一体性を相互承認することで合意した」と、アゼルバイジャンのアリエフ大統領も「領土の一体性の相互承認に基づく両国の関係正常化には深刻な前提条件があるが、アルメニアがナゴルノ・カラバフをアゼルバイジャン領の一部と認識していることを考慮して和平協定を締結する可能性がある」と発言して注目を集めており、海外メディアも「南コーカサスにおける外交的雪解けの兆し」と報じている。

アルメニア大統領、戦争を予見してもナゴルノ・カラバフ問題から逃げた

出典:ՀՀ նախագահի աշխատակազմ

アルメニアのハチャトゥリアン大統領も26日「我々は2020年の出来事(惨敗を喫したナゴルノ・カラバフ紛争のこと)を予測できたのに見て見ぬ振りをした。将来に対する包括的なビジョンもなかったため国民には「問題は時間が解決してくれる」と説明する方が簡単だった。そのため交渉プロセスの長期化を選択したが、ここでもアゼルバイジャンが進めていた戦争準備を見て見ぬ振りをした」と語り、アゼルバイジャンとの戦争を予見していたのに何も手を打たなかったと認めた。

この発言について現地メディアは「20年以上も続けた交渉中、誰の目にもアゼルバイジャンの戦争準備は明らかだったのに政府は認めようとせず、安全保障政策における現実逃避と本質的な意思決定の先送りが残念な結果をもたらした。我が国の苦しい立場を改善するには『安全保障戦略の包括的な見直し』と『アプローチの転換』が必要で、過去の失敗を率直に認める大統領の発言は国民が真実を直視し、自国の安全と将来の繁栄を確保するため積極的な対策に取り組むよう警鐘を鳴らすものだ」と指摘している。

アルメニア大統領、戦争を予見してもナゴルノ・カラバフ問題から逃げた

出典:Президент России

両国の首脳は「領土の相互承認に基づく和平協定の締結」で政治的に合意しているものの、協定の中身=法的要件を詰める作業は道半ばで、アルメニア系住民の権利を保護する仕組みを話し合う枠組みをどうするのか、ザンゲズール回廊をどうやって実現させるのかなど乗り越えるべき問題も多いが、この和解に向けた動きについてアルメニアのメディアも世論も比較的冷静に受け止めており、不安定だった南コーカサスの安全保障環境は大きく改善するかもしれない。

ただし本当の意味での和解=アルメニア国民とアゼルバイジャン国民の感情的なしこりを解消するには長い時間がかかるだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:ՀՀ նախագահի աշխատակազմ

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