憔悴しきりの猿之助
歌舞伎俳優・市川猿之助(47)をめぐるXデーが取り沙汰されている。
先月18日に東京・目黒の自宅で意識もうろう状態で発見。2階には父親の市川段四郎さんと母親が倒れており、その後死亡が確認された。死因は「向精神薬中毒」だった。
【写真】亡くなった父・段四朗さんと同乗する猿之助
猿之助は退院後、警察の調べに「家族で死んで生まれ変わろうと思った」などと供述。一部報道では、両親が薬を飲んで眠ったのを確認してから、猿之助は顔にビニール袋を被せたという。
事件には不可解な部分も残されているが、現場の状況から当局は自殺ほう助での逮捕を視野に入れている。
メディアはすでにXデーを見据えて臨戦態勢。だが、逮捕には捜査の進捗とは別のハードルもある。猿之助の心身の回復度合いだ。
警察関係者は「逮捕には身体拘束が伴うため、猿之助さんの現在の回復ぶりが重要になってくる。午前午後の取り調べに、送検、勾留も発生する。相応の気力・体力が必要になってくる」と話す。
猿之助は自室で発見された際、捜査員に「死にきれなかった…」と話していたとされる。一般的な心中事件では生き残った者は思い悩み、心身衰弱状態に陥ることがある。
関係者によれば、猿之助も例に漏れず「精神的に大きなショックを受けており、ボロボロの状態。うしろ向きな発言もしているという。救急搬送された病院は退院したが、万が一が起きることも想定して、当局は常時監視下に置いている」という。
歌舞伎興行を行う松竹は3日、猿之助が東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」(7月3~28日)を休演し、市川中車(俳優名は香川照之)が代役を務めると発表した。
松竹は猿之助について「今なお当局による対応が続いており、さらに推察される本人の心身の状態に鑑みましても、6月公演に引き続き、その後の出演も困難と判断し、10月までの各公演につきましても休演とさせていただきます」と報告。本人の体調面も判断材料だったと説明している。
真相究明のためにも、まずは一段の回復が望ましい。
東スポWEB