ウクライナ南部ヘルソン州にあるカホフカ水力発電所のダム。上は5日に撮影された決壊前、下は7日に撮影された決壊後の衛星写真(マクサー・テクノロジーズ提供、ロイター=共同)
【キーウ共同】ウクライナ南部カホフカ水力発電所の巨大ダム決壊により、ドニエプル川の南側のロシア軍占領地で、ウクライナ統治下の北側より深刻な洪水被害が起きている実態が明らかになってきた。タス通信によると、発電所があるノバカホフカ市のロシア側トップ、レオンチェフ氏は8日、5人が溺死したと明らかにした。
ロシア占領下のオレシキから避難しているリシチュク市長は7日、市内に残る住民らが屋根に避難しており、既に3人が死亡したとの情報があると述べた。
ゼレンスキー大統領は7日、ロシア側は住民の避難に「完全に失敗した」と非難した。