試験走行中の中国初の重荷重自動運転鉄道車両(2023年6月7日提供)。(c)CGTN Japanese
【6月11日 CGTN Japanese】中国が独自開発した初の重荷重自動運転鉄道車両がこのほど、北部の山西省(Shanxi)朔州市(Shouzhou)と河北省(Hebei)滄州市(Cangzhou)黄驊港を結ぶ「朔黄鉄道」で行われた試験走行を順調に終えました。黄驊港駅では、指定された位置に正確に停車しました。これにより、重荷重自動運転貨物列車の正式な運行が始まることになります。
今回試験走行を行った車両は216両編成で、全体の長さは約2.6キロ、総重量は2万1600トンに上ります。走行路線の半分近くが山間部に位置しており、勾配は最大で12‰(パーミル)にも達し、先頭車両と最後尾の車両の落差は最大で30メートル以上になります。
試験走行中は、スマートシステムが車両をコントロールして100%の自動運転を実現したほか、走行中は全過程で安定を保ち、各駅での停車も精確で、定時運行だったということです。
今回の試験走行は、完全自律走行ネットワーク制御や空気ブレーキ、無線同期式制御などのシステムに基づいて行われたもので、自動運転設備は中国が独自開発した、最高水準の安全性を持つ「SIL4」を採用しています。今回の試験車両で使われたコアとなる制御システムはいずれも中国で国産化されたものです。
国際重量輸送鉄道協会(IHHA)の基準によれば、1編成のけん引重量が8000トン以上で車軸荷重が27トン以上であること、線路の長さが150キロ以上であること、年間の貨物輸送量が4000トン以上であることの三つの条件の内の二つを満たせば重荷重鉄道とみなされます。重荷重鉄道による輸送は世界では今後の鉄道貨物輸送発展の方向性とみられており、同分野での中国の輸送力は既に世界のトップだということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News
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