「炭化水素中毒」は数時間で重篤、1日以内に心停止も。医師が指摘する、5歳未満の小児が吸引した場合の救命率

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息子は、油が体に浸透し、炭化水素中毒と皮膚炎を起こして死亡した。

炭化水素中毒はどういった症状を引き起こすのか、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長に聞いた。

呼吸器、消化器、神経系に異常

炭化水素が体に取り込まれると、呼吸器系と消化器系、神経系に大きな異常が起こります。

まずは、気道に対する刺激が非常に強いため、咳が激しく出て、小さい子供だと窒息、呼吸困難になります。

また、嘔吐した場合は、吐物が気道を閉塞する原因にもなり、そのため呼吸がかなり悪化し、それだけで低酸素血症になります。

さらに、神経系に異常が起これば、痙攣や意識がなくなり、突然死を起こしかねない恐ろしい中毒です。

ーー炭化水素はどういったものに含まれる?

ガソリンや灯油、塗料に使われるシンナーなどの石油製品に含まれています。

商品でいうと、接着剤や塗料、溶剤、洗浄のスプレー、冷却剤などに入っていて、大量に摂取した時には重篤な中毒が起こります。

数時間で呼吸障害、多臓器不全に

ーー炭化水素は摂取からどれくらいで死に至る?

数時間で十分死に至ります。

2歳という小さいお子さんですから、呼吸障害が非常に顕著に起こりやすいです。

そして、呼吸障害が起きた時には、救命できる確率も非常に低いと思います。

嘔吐物が気道を閉塞する可能性もあり、対応した医療施設は高度な医療を必要として混乱を極めたと思いますが、高度な医療を施しても数時間程度でおそらく呼吸不全で重症な不整脈が起こると思います。

場合によっては、肝臓にも悪影響が出て、肝障害など多臓器不全が起きます。

酸素が運べなくて低酸素、かつ肝臓をはじめとする多臓器不全となると、数時間程度で回復不能な危険な状態に陥り、一日以内に心停止も起こります。

ーー子供だから症状の進みが速い?

子供は大人に比べて症状の進行が速いです。

一般的に5歳未満の小児が炭化水素を含むものを飲んだり、吸い込んでしまった時は、重篤になりやすいと考えられています。

大人はやはり代謝の力、肺の予備力もあるので呼吸障害が起きても回復する力があります。

イット!

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