<ウクライナ情勢まとめ>ウクライナ軍の反撃減速か 露は戦闘機で応戦(6月16日)

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<ウクライナ情勢まとめ>ウクライナ軍の反撃減速か 露は戦闘機で応戦(6月16日)

軍事訓練に臨むウクライナの軍人=ウクライナ南部ザポロジエ州で2023年6月15日、ロイター

 ◇西側高官、露軍逃走の楽観論に警告

 ウクライナ軍は15日、同国南部や東部で反転攻勢を続けた。だが航空戦力を駆使するロシア軍もウクライナの戦車などを破壊しており、14~15日のウクライナの進軍ペースは減速した可能性がある。

 ウクライナのマリャル国防次官は14日、通信アプリ「テレグラム」で、「極めて激しい戦闘の中、進軍している」と述べる一方、航空戦力や砲撃力はロシア軍が「優勢」だと認めた。英国防省も14日、ロシア軍がこの2週間でウクライナ南部上空への戦闘機の出撃を増やしていると指摘した。

 英BBC放送は15日、「反転攻勢でロシア軍が逃走する」といった楽観論に西側高官が警告を発したと伝えた。高官は、ロシア軍が「十分に準備した防衛陣地」を構築していると指摘。既にウクライナ側は多大な犠牲を出しており、現時点で「進軍ペースは遅い」と述べたという。【関連記事】ウクライナ軍、進軍減速か ロシアは戦闘機出撃を増加

 ◇米軍高官「非常に困難な戦い」

 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は15日、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で記者会見し、ウクライナが本格化させたロシアへの反転攻勢について「着実に前進しているが、非常に困難な戦いだ。(最終的にウクライナが優位に立つためには)相当の時間と犠牲が強いられるだろう」と指摘した。米欧が中心となってこれまでウクライナ兵6万人を訓練してきたとし、「ロシアが侵攻をやめるまで、ウクライナが戦う手段を提供し続ける」と強調した。

 ミリー氏は、ウクライナ防衛について各国の国防幹部が協議する関係国会合の終了後に会見した。ロシア軍について「数十万人の兵士が前線に沿ってざんごうに身を隠し、ウクライナの攻撃を待ち構えている」と説明。反転攻勢について「大規模な作戦で、その行方を見定めるのは時期尚早だ」と語った。米国だけでこれまでにウクライナ兵1万1000人を訓練し、現在も戦車の操縦や戦闘の訓練を実施しているとした。

 ウクライナ軍は反転攻勢で少しずつ領土を奪還しながらも、各地でロシア軍の激しい反撃に遭っている。米CNNテレビは、公開情報分析サイト「ORYX」の評価として、米国が今年に入って提供を始めたブラッドレー歩兵戦闘車16両が破壊や損傷により放棄されるなどしたと報じている。供与された全109両の約15%が数日間で失われた計算になるという。

 会見に同席したオースティン米国防長官は「戦闘による被害は把握している。ウクライナ軍は損傷した装備を回収して修理し、戦場に戻す能力がある。激しい戦いが続くが、最終的には持続性で優位に立つことが重要だ」と強調した。【関連記事】ウクライナの反転攻勢「非常に困難な戦い」 米軍高官が指摘

 ◇IAEA事務局長が露軍占拠の原発視察

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は15日、ロシア軍が占拠を続けるウクライナ南部のザポロジエ原発を視察した。冷却水を供給するカホフカ水力発電所のダム決壊の影響について「深刻だが、冷却水は十分に確保できている」と述べた。ロシア通信の報道をロイター通信が伝えた。

 報道によると、同原発はカホフカダムの貯水池から冷却水を引いている。決壊により水位が低下し、貯水池からの取水は不可能になったが、代替水源として井戸水を使えるという。グロッシ氏は、同原発の状況を安定させるため「多くの措置が取られた」と話した。

 ザポロジエ原発のあるザポロジエ州ではウクライナ軍が反転攻勢を仕掛け、激しい戦闘が続いている。グロッシ氏は14日に予定していた視察を、安全上の理由から延期したという。【関連記事】IAEA事務局長がザポロジエ原発視察 「冷却水は確保できている」

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