〈秋田のイオンにクマ〉東京も危ない!「妹を逃すため決死で凶暴ヒグマに挑んだ11歳少年の奇跡」を今こそ日本の教科書に載せよ


【画像】クマが現れた秋田県能代市の「イオン能代店」

現場にいたイオン従業員たちの「戦闘行動」

今回は、国内で起きた異常事態と、アメリカで起きた11歳の少年による奇跡的な生還劇を並列し、我々日本人が今後、この「隣人」とどう戦い、どう生き延びるべきかを問いたい。

その日、イオン能代店は平和な日曜日の空気に包まれていたはずだ。七五三の撮影や紅葉狩りの帰りに立ち寄った家族連れ、飲食店で食事を楽しむ人々。その日常を切り裂いたのは、体長約80センチの獣だった。

午前11時20分頃、「クマが店内に入ってきた」という110番通報が警察に届く。クマは自動ドアを抜け、エスカレーターの脇をすり抜け、家具売り場へと侵入した。想像してほしい。自宅のリビングに置くソファを選んでいる最中に、野生の熊が現れる光景を。

ここで称賛すべきは、現場にいた従業員たちの「戦闘行動」である。彼らはパニックに陥り、我先にと逃げ出すこともできたはずだ。しかし、彼らはそうしなかった。客を避難させると同時に、家具売り場のパーティションや商品を使い、即席のバリケードを築き上げたのである。

彼らはクマを特定の区画に「封じ込め」た。これは、単なる避難誘導ではない。明確な意思を持った「防衛戦」である。彼らが築いたバリケードは、客の命を守る城壁となった。

およそ2時間半に及ぶ攻防の末、クマは駆除された。もし、従業員たちが「クマを刺激してはいけない」というマニュアル通りの受動的な対応に終始していたら、店内を逃げ惑う客が背後から襲われる地獄絵図が展開されていたかもしれない。



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