破壊されたロシアの戦闘車両の近くに立つウクライナ軍兵士=ウクライナ東部ドネツク州ブラホダトネで6月17日、Radio Free Europe/Radio Liberty・ロイター
ロシアの侵攻を受けるウクライナのマリャル国防次官は17日、通信アプリ「テレグラム」への投稿で、ウクライナ軍が南部で「戦術的な成功」を収め、最大2キロ前進したと明らかにした。一方、ロシア軍も頑強な抵抗を続けており、激戦が続いている模様だ。
【戦場カメラマン渡部陽一さんが見たウクライナ】
マリャル氏によると、南部ではウクライナ軍が複数の集落を奪還し、少しずつ前進を続けているという。一方、英国防省は17日、ロシア軍が前線から約100キロ離れた空港に攻撃用ヘリコプター20機以上を追加配備したと指摘。ヘリによる地上攻撃によりロシア軍が「南部で一時的に優位に立っているとみられる」と分析した。
ウクライナ各地ではロシア軍による空爆も続いている。国営ウクルインフォルム通信などによると、東部ハリコフ州では17日、走行中の車にミサイルが着弾し2人が死亡。南部ヘルソン州では16日だけで75回の攻撃があり、2人が死亡、25人が負傷したという。【カイロ金子淳】