ゼレンスキー大統領、反攻作戦はハリウッド映画ではないと訴える

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英国のBBCは「約3週間が経過した反攻作戦の進展は『望んでいたよりも遅い』とゼレンスキー大統領が認めたものの『これはハリウッド映画ではない』とも述べた」と報じており、反攻作戦に対する世論の評価を気にしているのかもしれない。

ウクライナは今後「戦場の現実」と「世論の期待」のギャップに悩まされるのかもしれない

ウクライナ軍は6月上旬に開始した待望の反攻作戦でロブコベ、レヴァドネ、ノヴォダリフカ、ネスクチュネ、ストロジェベ、マカリフカ、ブラホダトネ、プヤティハツキーを解放したが、世論は「今度もハルキウのような成功を収める=劇的な展開で次々と拠点を解放する」と期待していたため、この異常とも言える期待感は「失望感」に変化しつつあり、マリャル国防次官は「敵が簡単に諦めて引き下がらないことを理解し、非常に厳しい戦いに備えておく必要がある。ウクライナ軍の成功は作戦上の課題があるため、何km前進できたか、どれだけ拠点を解放したかで測るべきではない」と主張。

ゼレンスキー大統領、反攻作戦はハリウッド映画ではないと訴える

出典:Кирило Тимошенко

レズニコフ国防相も「ウクライナ軍の反攻作戦に過剰な期待を抱くのは昨年秋の出来事が関係しており、ハルキウでの作戦は敵にとっても、国際社会にとっても、そしてウクライナ人にとっても予想外の結果で、非常に素早く成功を収めることができたが、現在の反攻作戦がハルキウのように進むと期待するのは無理な話だ。戦場環境が異なり、ここを守るロシア人には守りを固める時間が十分あって、地雷原の密度は信じられないほどだ。ウクライナ軍は作戦を練り、機会を伺い、慎重に動く。だから彼らに過度なプレッシャーを与えず仕事をさせてほしい。そうすれば必ず仕事をやり遂げるだろう」と訴えていた。

さらに英国のBBCも「約3週間が経過した反攻作戦の進展は『望んでいたよりも遅い』とゼレンスキー大統領が認めたものの『これはハリウッド映画ではない』とも述べた」と報じて注目を集めている。

ゼレンスキー大統領、反攻作戦はハリウッド映画ではないと訴える

出典:Об’єднаний пресцентр Сил оборони таврійського напрямку 第35独立海軍歩兵旅団の兵士が南ドネツクのストロジェベで国旗を掲げる様子

BBCの取材に応じたゼレンスキー大統領は「(ウクライナ軍が進めている反攻作戦について)ハリウッド映画だと信じている人もいるし、今すぐ結果を期待している人もいるが、そうではない。危機に瀕しているのは人々の命で、ロシア軍は約20万km2の土地に地雷を埋めているため軍事的な攻勢は容易ではない。我々に圧力を加えようとする者がいたとしても、我々は戦場で最善だと思われる方法で前進する」と述べており、反攻作戦に対する世論の評価を気にしているのかもしれない。

ウクライナ軍の反攻作戦はロシア軍が守りを固めている地域で実施されるため西側当局者も軍事アナリストも「ハルキウのような成功を収める」とは期待しておらず、反攻作戦が結果を出すためには「長い戦いになる」と予想する声が多いが、世論が反攻作戦に期待するのは「ハルキウのような快進撃」なので、ウクライナは今後「戦場の現実」と「世論の期待」のギャップに悩まされる可能性がある。

ゼレンスキー大統領、反攻作戦はハリウッド映画ではないと訴える

出典:ウクライナの戦況/管理人作成(クリックで拡大可能)

管理人的には現段階でウクライナ軍の反攻作戦を評価するのは時期尚早だと思っており、今回の反攻作戦で達成すべき大きな目標(究極的にはアゾフ海沿いの陸橋遮断)を考えれば現段階での損失など小さなものだと考えているが、ややこしい理屈抜きで「分かりやすい勝利」を見たいという世論の気持ちも十分理解できる。

ウクライナ国防相、ハルキウのように反攻作戦が進むと期待しないで欲しい
ウクライナ軍、敵が簡単に諦めて引き下がらないことを理解すべき
ウクライナの反攻作戦、ハルキウやヘルソンほどの成功は見込めない

 

※アイキャッチ画像の出典:PRESIDENT OF UKRAINE

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