ロシア軍占領下のヘルソン州とクリミアを結ぶ橋が損傷、物流ルートが混乱

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ロシア軍占領下のヘルソン州とクリミアを結ぶ「チョンガル橋」がミサイル攻撃を受けて損傷、ウクライナ側は「橋の損傷は非常に重要で占領軍の兵站に打撃を与えるものだ」と主張、ウクライナ南部の物流ルートには混乱が発生しているらしい。

今回の攻撃でウクライナ南部の兵站に与える影響は限定的、ヘルソンの戦いを再現するには陸橋の遮断とクリミア大橋の破壊が必須

ロシア軍占領下のヘルソン州とクリミアを結ぶ「チョンガル橋」がミサイル攻撃を受けて損傷、ロシア側は現場で回収されたミサイルの破片を提示して「4発のストーム・シャドウによる攻撃だ」と主張、ロシア側のヘルソン州知事を務めるウラジーミル・サルド氏も「この攻撃はキーウ政権がロンドンの命令に基づいて行ったもので完全に無意味なものだ。ヘルソン州とクリミアを結ぶルートには陸路もある」と主張している。

チョンガル橋の橋脚は無事で橋梁部分しか損傷していないため「比較的修復は容易だ」という指摘もあり、ロシア当局も「損傷部分は直ぐに修復されるだろう」と述べているが、ウクライナ側は「チョンガル橋の損傷は非常に重要で占領軍の兵站に打撃を与えるものだ。占領者と占領軍への心理的影響は計り知れない。連中がヘルソンに安全を感じられる場所はないのだ」と主張、実際にヘルソン州とクリミアを結ぶ物流ルートの変更で陸路ルートのペレコップ検問所には1時半待ちの渋滞が発生しているらしい。

この攻撃はドニエプル川にかかるアントノフスキー橋やノーバ・カホフカ水力発電所の架橋部分への攻撃を彷彿とさせるが、ヘルソン州とクリミアはサルド氏が指摘する通り「陸路ルート(ペレコップ検問所経由とアラバット砂洲経由)」でも結ばれ、マリウポリ~ベルジャンシク~メリトポリを経由する「アゾフ海沿いの輸送ルート」もあるため、チョンガル橋への攻撃はヘルソンの戦いほど致命的なものではなく、検問所の渋滞=兵站の混乱も短期的なもので終わるだろう。

ロシア軍占領下のヘルソン州とクリミアを結ぶ橋が損傷、物流ルートが混乱

出典:ウクライナの戦況/管理人作成(クリックで拡大可能)

ウクライナ南部の兵站に致命的な影響を与えるためには「物理的な陸橋を遮断(もしくは榴弾砲による通行の妨害ができる範囲まで接近)」と「クリミア大橋を破壊」がセットでなければならず、ウクライナ軍はストーム・シャドウを手に入れているため「クリミア大橋の破壊」を実行することができる。

直ぐにウクライナ軍の反攻がマリウポリ~ベルジャンシク~メリトポリを結ぶ陸橋に到達する訳では無いが、なんとか陸橋の遮断に成功すればウクライナ南部に陣取るロシア軍はジ・エンドだ。

ロシア軍占領下のヘルソン州とクリミアを結ぶ橋が損傷、物流ルートが混乱

出典:Telegram経由

CNNは西側当局者と米軍関係者の話を引用して「ウクライナ軍の反攻作戦はあまり成功しておらず、ロシア軍は予想よりも実力を発揮している。塹壕・龍の歯・防衛陣地の構築でロシア軍の防衛ラインは要塞化され、ウクライナ軍の装甲部隊は敵航空機や敵砲兵部隊の攻撃を受けなら地雷源を突破できずにいる」と指摘しているが、同時に「反攻作戦は始まったばかりで、ウクライナ軍側もロシア軍の戦術に適応してきているため、時間はかかるものの領土を奪還できると米国も同盟国も楽観視している」と報じている。

ゼレンスキー大統領もBBCのインタビューの中で「反攻作戦の進展が思ったよりも遅い」と認めたが、同時に「秋の反撃もゆっくりしたプロセスで始まった。ある時点を過ぎた時、反撃が急速に進展していると誰もが気づいたが、現在の反攻作戦も同じようになるだろう。我々は間違いなくもっと大きな一歩を踏み出したいと思っている。最終的に戦い続けた者が勝利し、ノックする者に扉は開かれる」と付け加えた。

ロシア軍占領下のヘルソン州とクリミアを結ぶ橋が損傷、物流ルートが混乱

出典:Генеральний штаб ЗСУ

一つだけ言えるのは「ロシア人は過去の失敗から学び戦いに適応して善戦しているものの、西側諸国もたった3週間の結果でウクライナを見捨てるということはない」という点で、初戦の結果だけで戦争の行方を決めつけるのは余りにもせっかちだ。

管理人も心情的にウクライナを応援しているが、今回の反攻作戦に絶望などしていない。

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※アイキャッチ画像の出典:Twitter経由

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