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熊谷長栄堂の店内と代表の鈴木博さん=2023年6月15日、能代市、滝沢隆史撮影
ようかん一筋186年の老舗「熊谷長栄堂」(秋田県能代市)が6月末に閉店し、江戸時代から守り継がれてきた看板を下ろす。店主が高齢になり、後継者もいないことなどが原因。北前船が寄港したときに伝えられたという製法で作ったようかんは長く地元で愛され、閉店を知った常連客から注文が殺到している。
【写真】創業から186年間、製法を変えずにつくり続けている「東雲羊羹」=2023年6月15日、能代市、滝沢隆史撮影
創業は1837(天保8)年。店がある場所のかつての地名を冠した「東雲羊羹(しののめようかん)」だけを作り続けてきた。大阪方面から北海道に向かう北前船が能代に立ち寄った際、乗っていた京都の菓子職人から製法を教わったと伝えられている。
店は7代目の熊谷健さんが2014年に亡くなり、一時休止。翌15年、熊谷さんの弟で代表の鈴木博さん(88)が8代目として再開させ、2歳下の弟の保(まもる)さんと協力して切り盛りしてきた。
保さんは7代目からようかんの詳しい製法を受け継ぎ、工場責任者として店を支えた。だが、昨冬には保さんも亡くなった。ようかんを袋に詰める充塡(じゅうてん)機も故障しがちだったといい、鈴木さんは「自分も10人いる従業員も高齢。後継者もいない」と店を閉めることを決めた。
朝日新聞社
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