ベラルーシのルカシェンコ大統領は6日、自分は独裁者ではないが、たとえそうなら最後の独裁者ではないと述べ、自らが「欧州最後の独裁者」との見方を否定した。同日の記者会見(2023年 ロイター/Maxim Shemetov)
[ミンスク 6日 ロイター] – ベラルーシのルカシェンコ大統領は6日、自分は独裁者ではないが、たとえそうなら最後の独裁者ではないと述べ、自らが「欧州最後の独裁者」との見方を否定した。
68歳のルカシェンコ氏は1994年以来、強権政治を続けており、2012年のロイターのインタビューでは欧州最後の独裁者という悪評を喜んでいた。
同氏は6日、首都ミンスクにある独立宮殿で6日、記者団の質問に応じた。
欧州最後の独裁者という表現をどう思うか、自身の統治が終わった後のベラルーシの将来に悩んでいるかと質問したロイター記者に対し、そのような質問をしたことを謝るべきだと述べた。
ルカシェンコ氏は「欧州最後の独裁者という表現については、私に謝罪すべきだ」と述べ、「私は独裁者ではないし、もし独裁者なら私が最後ではない」と発言。「私が権力を握るかどうかは、私が決めることではない。国民が私に大統領職を託したのだ」と語った。
ルカシェンコ氏の反対派は、同氏が選挙を不正操作し、「兄」と慕うロシアのプーチン大統領にベラルーシの主権を明け渡したと主張。ルカシェンコ氏と支持者らは不正選挙を否定している。
一方、ルカシェンコ氏はベラルーシの将来については「本当に悩んでいる」と述べ、退任後の残りの人生をどう生きるか考えたと語った。