川に浮かんだ女性の遺体、半世紀近くを経て身元判明 カナダ


川に浮かんだ女性の遺体、半世紀近くを経て身元判明 カナダ

「ネーション・リバー・レディー」の名で知られるようになったジュエル・ラングフォードさん

当時48歳だったジュエル・「ララ」・ラングフォードさんは1975年4月、モントリオールへ旅行に出かけたまま戻らず、家族が警察に届け出た。オンタリオ州警察が5日の報道向け発表で明らかにした。

警察によるとラングフォードさんは同年5月3日、オンタリオ州東部のネーション川で遺体で発見された。遺体は川の名前から「ネーション・リバー・レディー」の名で知られるようになった。

死因はテレビのケーブルによる絞殺。手と足首は男物のネクタイで縛られており、顔は布巾で覆われていた。遺伝子系図の調査から身元不明者の氏名を割り出す非営利団体が明らかにした。同団体は警察の捜査にも協力している。

遺体の身元は長年にわたり不明のままだったが2019年の後半、トロントにある法医学センターの入手した新たな遺体の遺伝子データが、ある家族の遺伝子系図に示された2人の人物から集めたサンプルに符合した。

一方、47年にわたる捜査を経て、当局は米フロリダ州ハリウッドに住むロドニー・ニコルズ容疑者(81)を逮捕。殺人罪で起訴するに至った。

オンタリオ州警察の幹部は、遺伝子系図学の進展と捜査員全員の努力のおかげで、事件を解決することができたと述べた。

ラングフォードさんと判明した遺体は昨年3月に米国へ送られ、その後葬儀と埋葬が行われた。

警察発表によれば、ラングフォードさんは米テネシー州ジャクソンの財界の有力なメンバーで、元夫と共に温泉施設を所有していた。米国ビジネスウーマン協会のジャクソン支部の責任者も務めていたという。

警察はラングフォードさんとニコルズ容疑者について、お互い面識があったとしたが、どのような関係だったかは詳述しなかった。



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