ダンス界の巨匠・夏まゆみさん死去 享年61 モー娘。やAKB48ら300組以上の成長を支える

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ダンス界の巨匠・夏まゆみさん死去 享年61 モー娘。やAKB48ら300組以上の成長を支える

夏まゆみさん (C)夏まゆみクリエイティブ株式会社

【写真】夏まゆみさん、モー娘。やAKBらとの思い出ショット 若かれし頃のダンス姿も(全40枚)

 夏さんは、業界の巨匠としてモーニング娘。やAKB48をはじめ、300組以上のアイドルのダンス面での成長を支え、次代の芸能界を育て上げた。遺族の意向により、葬儀は家族だけで行われた。8月下旬に都内で「お別れの会」が開催される予定。

 夏さんは、1993年、ニューヨークのアポロシアタにて日本人初のソロダンサ出演。98年、冬季長野オリンピック閉会式で老若男女数万人が一度に踊るための振り付けを考案・指揮する。99年、モーニング娘。の「LOVEマシーン」では老若男女だれもが楽しめる振り付けが話題を呼ぶと国民的ヒットソングに。マネをする人が続出して社会現象にまでなる。ダンス未経験者の多いモーニング娘。AKB48の「育ての親」として知られ、現在のアイドル文化の基礎を作った。

 吉本印天然素材、ジャニーズ、宝塚歌劇団、マッスルミュージカルな手がけたアーティストは300組以上、ダンス指導は延べ200万人以上におよぶ。NHK紅白歌合戦では20年以上にわたりステージングを歴任し、ジャンルを超えたアーティスト同士のコラボを演出しつづけてきた。また、2014年に出版した『エースと呼ばれる人は何をしているのか』(サンマーク出版)はベストセラーとなりビジネス界からも指導者としての手腕に注目が集まる。

 近年は、テレビのダンス企画やダンス大会の審査員も積極的に務める一方、「自身の体験等を一人でも多くの人に伝えることで日本を元気にしたい」との特別な思いから、治療と並行して原稿執筆をつづけ、3月に刊行した『人はいつでも、誰だって「エース」になれる! 心とからだが輝く72の言葉』が遺作となった。

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