旧式機の更新を進める中国空軍、上半期だけでJ-16とJ-20を計26機取得

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ジェーンズは7日「今年の上半期だけで瀋陽飛機工業集団はJ-16×15機を、成都飛機工業公司はJ-20×11機を人民解放空軍に引き渡した可能性がある」と報告しており、旧型機を第4.5世代機と第5世代機へ更新する取り組みが着々と進んでいる。

米空軍の推定数、製造ロットに基づく推定数、衛星写真に基づく推定数のどれを信じるかは個々の自由

中国が第4世代機や第5世代機を正確に何機保有しているのかは不明だが、米空軍大学は2022年8月に発表したレポート(The Dragon’s Wing: The People’s Liberation Army Air Force’s Strategy)の中で「人民解放空軍は150機以上のJ-20を受領している。第4世代機の保有数は1,110機だ」と言及。

旧式機の更新を進める中国空軍、上半期だけでJ-16とJ-20を計26機取得

出典:flickr経由 L.G. Images/Public domain

さらに中国は珠海航空ショー(2022年11月)で初めてJ-20を地上展示したため「製造ロットを示す数字」が判明、中国の防衛産業や人民解放空軍の事情に精通したアンドレアス・ルプレヒト氏は「確認された数字から展示機のJ-20は第4バッチの69番目(CB0369)と70番目(CB0370)の機体で、J-20の総生産数は最低でも208機に達している」と指摘。

この航空ショーで地上展示されたJ-16からも「製造ロットを示す数字」が確認されたため「第172航空旅団所属のJ-16は245機目の機体」と判明していたが、ジェーンズは7日「瀋陽飛機工業集団と成都飛機工業公司が2023年1月以降、人民解放空軍にJ-16を15機、J-20を11機引き渡した可能性がある」と報告、この追加によって人民解放空軍はJ-16を233機(電子戦タイプのJ-16Dを除く)、J-20を127機保有する可能性があると指摘した。

旧式機の更新を進める中国空軍、上半期だけでJ-16とJ-20を計26機取得

出典:中華民國國防部 中国空軍のJ-16

ジェーンズが指摘したJ-16とJ-20の数は衛星写真の分析に基づいており、J-16の推定保有数は「製造ロットを示す数字=245機」との差が小さいものの、J-16Dの7機を加えた数字は245機なので「製造ロットを示す数字」と完全に一致するが、J-20の推定保有数は3つの数字(127機、160機以上、208機)の差が大きく、米空軍の推定数、製造ロットに基づく推定数、衛星写真に基づく推定数のどれを信じるかは個々の判断に委ねられている。

因みに中国メディアは「J-20、J-10C、J-16の大量生産が順調に推移しており、今年中に旧式のJ-7が全て退役する」と報じていたが、ジェーンズも「人民解放空軍が新たなJ-16とJ-20の取得を進めているのは『旧型機(J-10A、J-10S、J-10B)更新に向けた継続的な努力』を裏付けるものだ」と指摘しており、人民解放空軍が保有する第4世代機と第5世代機の総数は最低でも1,300機以上(J-10/500機+、J-11/350機、J-16/233機~245機+、J-20/127機~208機、Su-30MKK/73機、Su-35/24機)だ。

旧式機の更新を進める中国空軍、上半期だけでJ-16とJ-20を計26機取得

出展:彩云香江

ここに拡張を続ける人民解放海軍の戦闘機戦力(J-11やJ-15に加え開発中のJ-15B、J-15D、J-35)や信じられない規模の無人機戦力が加わるので、中国の周辺国が単独で対抗するのはも不可能だろう。

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※アイキャッチ画像の出典:中国中央電視台のスクリーンショット

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