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過激活動を公然と呼びかけたとして、プーチン政権に批判的な強硬派で知られる軍事評論家が逮捕された。
逮捕されたのは、FSB=ロシア連邦保安局の元大佐で、軍事評論家のイーゴリ・ギルキン氏だ。
ロシアの反体制メディアによると、ギルキン氏は21日昼ごろ、在宅中に、FSBに拘束された。
過激活動を公然と呼びかけた疑いが持たれているという。
ギルキン氏の弁護士によると、ギルキン氏自身のSNSにロシアが実効支配するクリミア半島での降伏の可能性を指摘するなどした2つの投稿が「過激な行為の呼びかけ」にあたると指摘されたとのこと。
ギルキン氏は投稿は認めたものの容疑は否認している。
捜査は民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員の証言がきっかけとなっており、最長で禁錮5年を言い渡される可能性がある。
ギルキン氏は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を熱烈に支持していたが、今月18日には「この国は卑怯なクズの政権に、あと6年も耐えることはできないだろう」などとプーチン大統領を批判。
「彼が最後にできる唯一の有益なことは真に有能で責任感のある人物に権力を譲ることだ」と退陣を求めていた。
国際取材部