與真司郎
5人組ダンス&ボーカルグループ・AAAの與真司郎(34)が26日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで『與真司郎 announcement』を開催し、自身がゲイであることをカミングアウトした。ファンからの声援を受けて号泣しながら告白する中、AAAのメンバー4人(西島隆弘、宇野実彩子、日高光啓、末吉秀太)も会場に駆けつけて、その様子を見守った。
【写真】涙ながらに思いを明かす與真司郎
ファンから大きな歓声と拍手で迎えられた與は「みんな元気?上の方もありがとう!けっこう知ってる人がいっぱいいる気がする(笑)。みんな緊張してるよね。今から何を言うのか」と笑顔であいさつ。「本当にきょうは来てくれてありがとうございます。落ち着きがなくてごめんね。きょう、デビュー前からも含めたら20年くらいかな、一番緊張しているかもしれない」との胸中を吐露した。
続けて「本当に今、大丈夫かなって。あの…きょう言うことは、たぶん本当にびっくりすると思うから。けど、みんなのことを本当に心から愛しているということを思って、最後まで聞いてほしいなと思います」と切り出すと、手紙を取り出した。
與は「これから発表することは、みなさんが望んで期待しているものではないかもしれません。でも、これから僕が話すことがきっかけで、少しでもこのことについて理解が深まり、世界が変わってくれることを願っています。この不安と長い間闘ってきました。何年もの間、自分の一部を受け入れることができませんでした。さまざまな葛藤を乗り越え、打ち明ける決意ができました。それは僕がゲイであるということです」と告白した。
自身の幼少期について話している際には、こみ上げる思いから大粒の涙を流す一幕も。ファンから「頑張れ!」と声援を送られる中、與は「完全に自分のセクシャリティーを受け入れるには時間がかかりました。幸せに自分らしく生きる権利があるんだと気付かされました。僕も自分らしく生きていこうと、自分と向き合っていくことになりました」と話し、同じ境遇の人たちに向けても「どんなセクシャリティーだとしても、ゆっくり時間をかけて、まずは自分を大切にしてあげてください。自分を愛することが一番です」と呼びかけた。
手紙を読み上げた後、大きな拍手に包まれた與は「みんな驚かせてごめんね。みんながこんな…オレは世間からバッシングされるのはよくて、みんなが…友だちとかにいろいろ言われたりとか」と打ち明けながら、ファンの声援を耳にすると「どれだけいいヤツやねん、お前ら!」と涙ながらに感謝。「みんなが応援してくれて、コメントくれたりとか。ホンマに…待たせてごめん。誰もしたことがないことを経験させるのも、申し訳ない気持ちもあったりとか。ここにこれたのも、お母さんと兄と姉も本当に応援してくれて。友だちも、LAから来てくれている人もいたりとか。日本語で初めてカミングアウトした人がここにいたりとか」と呼びかけた。
その上で「あと…スタッフのみんな、本当に本当に応援してくれて『絶対に真さんのファンだったら絶対にわかってくれる』って勇気づけてくれて。そして、きょう、なんと、メンバーがみんな応援しに来てくれています」と呼びかけると、会場最後方にいたメンバー4人が立ち上がり、ファンから大きな歓声が上がった。メンバーとのかけあいも見せながら、最後は「みんなの反応が違いすぎて、今どうしたらいいのかわからない(笑)。ありがとう、本当にみんなありがとう!今本当に、チーム與がみんなでよかったなって、みんなが悩んだ時とかあったら、絶対にオレが助けるから、死ぬまで一緒に生きていこう」と力強く締めくくった。
今回の発表に先立って、新曲「Into The Light」、ドキュメンタリー制作などの発表もあわせて行われた。與は1988年11月生まれ、京都府出身。2005年に結成されたAAAのメンバーとして活躍し、13年からはSHINJIRO ATAE名義でさまざまな活動も精力的に行ってきた。6月14日をもって、約20年間におよぶエイベックス・マネジメントとの専属契約を満了し、独立した。