7月の猛暑、観測史上最高に ほぼ確実に「12万年ぶりの暑さ」


7月の猛暑、観測史上最高に ほぼ確実に「12万年ぶりの暑さ」

村に迫る山火事を見守る住人ら=25日、ポルトガル・カスカイスのザンブジェイロ村

7月の気温はこれまでの3週間で既に観測史上最高を記録。地球上で12万年ぶりの暑さとなることはほぼ間違いないと専門家は指摘する。

1日~23日までの世界の平均気温は16.95度となり、7月の気温としては2019年に観測された過去最高の16.63度を大幅に上回った。

こうした記録を取り始めたのは1940年だが、コペルニクス気候変動サービスなどは今月の気温について、樹木の年輪やサンゴ礁、深海の堆積(たいせき)物などから抽出した気候データをもとに推定すると、ほぼ間違いなく、地球がこれほどの暑さになるのは12万年ぶりだと指摘している。

「これは人類史上、最も高い気温だ」とコペルニクスの専門家は解説。この夏も確実に記録を更新する可能性が大きいと予想しているが、まだ断言するのは時期尚早だとした。

米国では最高気温が50度を超す地域もあり、熱中症関連の死亡が増加。地面に転んだだけで生命を脅かすほどの重いやけどを負う人が続出している。

地中海沿岸の国では猛暑による山火事のために40人以上が命を落とし、アジアでも熱波による死者が増えて食糧の安全が脅かされている。



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