
ウクライナ・キーウ州の小麦畑(2023年7月18日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ウクライナ産の穀物輸入をめぐり対立を激化させているポーランドとウクライナは1日、互いの外交使節を呼び出した。
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ポーランドのマルチン・プシダチ(Marcin Przydacz)大統領補佐官は、同国は「ポーランドの農民の利益」を優先するとして、欧州連合(EU)に対してウクライナ産穀物の輸入禁止措置を延長するよう求めたと述べた。
さらに「ウクライナはポーランドから多くの支援を受けた。数か月前、いや数年前からポーランドがウクライナのために果たしてきた役割について感謝し始めても損はしないはずだ」と付け加えた。
これを受けてウクライナ政府は、ポーランド大使を外務省に呼び出し、「ウクライナ人が恩知らずだとの発言は現実を反映しておらず、容認できない」と伝えた。
一方のポーランドも、ウクライナのワシル・ズワリチ(Vasyl Zvarych)特使を外務省に召喚したが、同氏は現在キーウに滞在しているため、代理を2日に呼び出すとしている。
ポーランドは、ロシアと戦うウクライナの最も忠実な同盟国の一つ。しかし、国内の農民の反発を受けてウクライナ産穀物の輸入に反対したことで、両国の緊張が高まっていた。
EUは、ロシアの全面侵攻を受けたウクライナの歳入確保を支援するため、同国からの輸出品に対する関税を引き下げた。しかし、農業大国ウクライナと国境を接する国々は、ウクライナ産の供給過剰で穀物価格が下落していると農民から抗議を受け、ウクライナ産穀物の輸入禁止に踏み切った。
EUは今年6月、ポーランド、ブルガリア、ハンガリー、スロバキア、ルーマニアに対し、ウクライナ産穀物の輸入を9月15日まで禁止することで合意。ポーランドは翌7月、EUに対して同措置を延長するよう求めるとともに、合意が得られない場合は一方的な延長も辞さないと主張した。【翻訳編集】 AFPBB News