素人が縁故主義で国際大会に? 惨敗し物議 ソマリア


素人が縁故主義で国際大会に? 惨敗し物議 ソマリア

陸上競技大会で走る選手の足元(2023年8月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

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 モハメド・バレ・モハムド(Mohamed Barre Mohamud)青年・スポーツ相は2日、中国で行われた国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催するワールドユニバーシティゲームズ(Summer World University Games)の陸上女子100メートルに出場した女性は「スポーツ選手でもランナーでもない」と発表した。

 スポーツ省によると問題の選手は、ナスロ・アブカル・アリ(Nasro Abukar Ali)さん。1位の選手よりも10秒以上遅れてゴールしたアリさんに、ネットユーザーから嘲笑と怒りの声が集まっている。

 モハムド氏はソマリア・オリンピック委員会に宛てた書面で、「ソマリア大学スポーツ連盟」というものは存在しないと指摘。陸上競技連盟(Somali Athletics Federation)のカディジョ・アダン・ダヒル(Khadijo Aden Dahir)会長を停職処分とするよう求めた。

 スポーツ省はまた、「大学スポーツ連盟をでっちあげた」としてダヒル氏を訴える構えだという。

 モハムド氏は、ダヒル氏は「国際舞台でわが国の名を傷つけた」と非難。「わが国が恥をかかされた」ことを国民に謝罪した。なぜ、アリさんが派遣されたのか調査を進めているという。

 一方、オリンピック委員会は、アリさんの選考過程に関する証拠から、ダヒル氏が「職権を乱用し、縁故主義から、スポーツ経験がない人物を選んだ」と指摘した。こうした行為がソマリアの「スポーツ界を辱めた」として、停職処分にしたという。

 アリさんは、3日にフェイスブック(Facebook)に投稿されたインタビューで、選考会を通じて選ばれたが、レース前に負傷してしまったと説明した。「けがについて責められたくなくて出場した。最下位になったのは残念だった」と語った。

「私は大学スポーツ連盟の選考会により選ばれた。会長は何の落ち度もないのに責められている。彼女のイメージに傷を付け、やめさせようとしている」とし、今回の件にダヒル氏は一切関係がないと主張した。

「国を代表できたことに満足している。来年は他の大会にも出場した。でも、国民が応援してくれないのなら、どうやって士気を高めれば良いというのか」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News



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