オーストリア・ウィーン中央駅で、ベネチア、チューリヒ行きの寝台車(2023年7月25日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
温室効果ガスの排出量の低さが評価され、夜行列車が欧州で再び脚光を浴びています。ただし、サービスの中断期間が長かったため、復活への道のりは容易ではありません。
夜行列車の課題と競争
運行会社によれば、復活した夜行列車は老朽化しており、遅延や技術的な問題、トイレの故障などが頻発しています。また、路線網の「過剰利用」による競争も激しい状態です。
しかし、気候変動への懸念から、消費者はジェット燃料を使う航空機の利用を避け、温室効果ガスの排出が少ない交通手段に乗り換える傾向があります。そのため、各国の国鉄は夜行列車の運行を新たなビジネスチャンスと捉え、新興の運行会社も積極的に参入しています。
オーストリアの復活劇
オーストリアは西欧と東欧の中間に位置し、夜行列車が格安航空によって忘れ去られようとしている中、政府の支援もあり、復活の中心舞台となっています。
オーストリア連邦鉄道(OeBB)は、寝台車を含む1日約150万人の乗客を扱う最大の夜行列車運行会社です。かつては夜行列車の廃止も検討されましたが、方針転換して夜行部門への投資を行い、現在はウィーンと他の欧州20都市を結ぶ路線を展開しています。
バカンスシーズンに入ると、OeBBの広報担当者であるベルンハルト・リーダー氏はAFPの取材に対し、「夜行列車はほぼ満席状態です」と語りました。
■快適な旅行手段
27歳のコンサルタント、アストリッド・ライターさんはウィーンからチューリッヒへの夜行列車を予約しました。彼女は「起きたら別の国にいるのは素晴らしいことですし、すべてがうまくいけばとても快適な旅行手段です」と話しています。
また、ライターさんは「他の会社も夜行列車の運行に参入し、もっと速いサービスも利用できるようにしてほしい」ともコメントしました。
リーダー氏自身も、「お客さんに提供したいと望んでいる水準には必ずしも達していない」と認めており、夜行列車の製造が途絶えていた25年以上にわたる需要不足の時期があったことを明かしました。
参考リンク:日本ニュース24時間