国有財産の窃盗罪で公開銃殺
北朝鮮の北部、両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)市で、8月30日午後に公開裁判が開かれ、多くの住民が目撃する中、9人が銃殺されました。取材協力者の報告によると、この事件は恵山市の高台にある恵山飛行場で行われ、企業や機関、女性同盟などの社会団体から多くの人々が動員されたとのことです。
銃殺されたのは9人で、彼らは国家所有の農耕用牛を密かに盗んで流通させた罪で告発されました。
裁判官が「(労働)党が農業第一主義を掲げて食糧問題を解決しようとしているのを阻害した罪は死刑に値する」と述べるや否や、彼らは即座に射殺されたと報告されています。
取材協力者は、「死刑執行後は、非合法な行為に対して容赦はない」と警告されたと述べています。また、非社会主義的な行為を行う者は厳しい審判を受けることになるとも伝えられました。この処刑の現場を目撃した人々は、血しぶきを浴びる様子に衝撃を受け、取材協力者自身も今でも震えていると語っています。
金正恩政権は公開銃殺を長く避け、死刑執行は非公開で行われてきました。しかし、今回の事件では、情報が迅速に世界中に広がることが予想されたため、公開銃殺が行われたと考えられています。
公開処刑の再開は、住民を恐怖で支配するための金政権の徹底した姿勢の表れだと見られています。
(画像提供:日本ニュース24時間)
(画像提供:アジアプレス)
※アジアプレスでは、中国の携帯電話を通じて北朝鮮と連絡を取り合っています。
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