ロシアの私設軍事会社「ワグネル」を率い、武装反乱を引き起こしたプリゴジン氏は、プーチン政権にとって最大の不安定要素であった。しかし、彼は率直な発言で国民から一定の支持を集めていました。
プリゴジン氏の「死」に関しても、プーチン政権にはどのような意味を持つのでしょうか?まずは、村で聞いたある噂から考えてみましょう。
墜落の村で広まる噂-「パラシュートが2つ」
トベリ州クジェンキノ村は、モスクワとサンクトペテルブルクの中間に位置し、のどかな草原が広がっています。ここで、プリゴジン氏が所有するビジネスジェット「エンブラエル135」が墜落しました。
墜落を目撃したという老人は、「ミサイルかと思った」と興奮気味に語り、次のように付け加えました。「墜落の直前、パラシュートが2つ落ちてきたんだ。私自身は直接見ていないけれど、たくさんの人が見ているんだよ!」
爆発音が響く直前に、機内から脱出するための2つのパラシュートが複数の人によって目撃されたというのです。老人は爆発音を聞いてから空を見上げたため、パラシュート自体は直接見ていませんが、それでもパラシュートについて力説しました。
故郷での「隠された埋葬劇」の謎
墜落には多くの疑問が残りますが、プリゴジン氏の埋葬にも謎があります。
8月29日、プリゴジン氏の故郷であるサンクトペテルブルク市内では、彼の葬儀が行われることを警戒した警察や治安部隊が早朝からセラフィモフスコエ墓地に集結しました。この墓地には、プーチン大統領の両親も埋葬されています。墓地の入り口には金属探知機が設置され、数百人の警察・治安部隊が巡回していました。
しかし、何も起こることはありませんでした。
別の場所で「お別れ会」? 霊柩車も登場
午後1時ごろ、突然、サンクトペテルブルクの中心部でプリゴジン氏の「お別れ会」が開催されたとの情報が広まりました。情報を確認するためにその場所に急行すると、建物の周囲にはワグネルの兵士たちが厳重に警備をしており、霊柩車も横付けされていました。しばらくすると、何かが霊柩車に運び込まれ、車体が沈み込む光景が目撃されました。
それがプリゴジン氏の棺だったのかと思われましたが、現地のメディアが建物の内部を確認したところ、何もなかったと報じられました。さらに、その後、霊柩車が別の墓地で目撃されました。つまり、「お別れ会」は完全な芝居だったということです。
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