「アバヤ」着用の女子生徒67人、着替え拒否し下校 フランス

フランス・ナントでアバヤを着て街を歩く女性(2023年8月31日撮影、資料写真)。

フランスでアバヤを着用した女子生徒たちが、着替えを拒否して下校したと報じられました。これは新学年の初日であり、全国でこのようなケースが300人以上発生し、そのうち67人が下校を選んだとのことです。

アバヤとはイスラム教徒の女性が身に着けるゆったりとした服装で、政府は先月、学校でのアバヤ着用を禁止する法律を制定しました。この法律は、フランスの世俗主義を支えるものであり、一部の人々からは物議を醸しています。

国民教育相のガブリエル・アタル氏は、下校した女子生徒たちに対して手紙を送り、「世俗主義は制限ではなく、自由である」と伝えました。また、アバヤを再び着用する場合には、新たな話し合いが行われる予定です。

フランス大統領のエマニュエル・マクロン氏も、この禁止措置を擁護しており、2020年にイスラム教の教師が殺害された事件を引き合いに、「宗教を乗っ取り、共和制と世俗主義に挑む少数派」への対応が必要だと訴えました。

フランスでは2004年に施行された法律により、校内で宗教的なシンボルや衣服の着用が禁止されています。しかし、アバヤはこれまで特に制約がなかったため、今回の禁止措置は議論を呼んでいます。

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