2022年、私は初めて大型クルーズ船での7日間のカリブ海クルーズに参加しました。SNSや広告で目にする豪華なイメージとは裏腹に、実際の体験は期待とは大きくかけ離れていました。旅の大半は人混みや長い行列、そして蒸し暑いツアーバスでの移動に費やされることとなり、想像とは異なる現実がそこにありました。
ロイヤル・カリビアンの大型クルーズ船「ワンダー・オブ・ザ・シーズ」に乗船中の筆者。快適なクルーズ体験への期待と現実を描写。
大型クルーズ船の期待と現実の乖離
2022年4月、私はロイヤル・カリビアン社の「ワンダー・オブ・ザ・シーズ(Wonder of the Seas)」に乗船しました。フロリダ州フォート・ローダーデール港からホンジュラス、メキシコ、バハマに寄港するカリブ海クルーズです。私は、プールサイドでゆったりと過ごす午後や、寄港地でのワクワクする観光、そして息をのむような絶景に囲まれた一週間を期待していました。しかし、その期待は現実の混雑や制約の中で薄れていきました。プールエリアでは、ようやく見つけたデッキチェアに座り日光浴をしていましたが、実際には想像以上に長い列に並び、カリブ海の景色もほとんどが他の人々の頭越しに眺めることになったのです。
乗船前から始まった「がっかり」
クルーズの前日、私はフロリダ州フォート・ローダーデールに飛行機で到着し、出発港近くのリーズナブルなホテルに宿泊しました。しかし、旅の始まりから「がっかり」は始まっていました。空港に到着してからホテルのシャトルバスが来るまで45分近く待つことになり、これが旅全体で繰り返されることになる混雑と待ち時間の予兆でした。翌朝、港へ向かうシャトルバスもまた、他の多くのクルーズ客でぎゅうぎゅう詰めとなり、蒸し暑さの中で「もしタクシーに乗っていればよかった」と後悔しました。
クルーズターミナルでの洗礼
クルーズターミナルに到着すると、建物の外には既に長い行列ができていました。「この旅ではずっと並ぶことになるだろう」という覚悟がその時芽生え、その予感は的中しました。ターミナル内でもセキュリティチェックの列が続き、壁に掲げられた「ここから冒険が始まる」という看板を見た時には、思わず苦笑いが漏れました。
出航時の視界の遮り
乗船後、私はフォート・ローダーデールを出航する瞬間の海の景色を期待していました。しかし、甲板に出ると、背の高い厚いガラスに視界を遮られ、良い眺めが得られる場所を見つけることができませんでした。まるでコンサート会場で背の高い人々の後ろに立っているような、もどかしい気持ちにさせられました。広大な海を目の前にしながらも、その光景を十分に楽しむことができない現実に直面し、期待と現実のギャップを改めて感じることとなりました。
結論
今回の大型クルーズ船での体験は、SNSや広告が描く「豪華でゆったりとした旅」のイメージとは異なる、現実の厳しさを浮き彫りにしました。人混み、行列、そして視界が遮られる状況は、期待していたリラックスした船旅とはかけ離れたものでした。クルーズ旅行を計画する際には、こうした現実的な側面も考慮に入れることが重要だと言えるでしょう。
参考資料
- Business Insider (執筆者:Monica Humphries): 「行ってみたらガッカリ…大型クルーズ船による豪華旅行の実際の様子」