内閣改造、誰が「排除」されるのか? 立憲・泉代表は具体的な名前を挙げる「ここは変えなきゃいけないでしょうね」

「2段階組閣」を予想する人も

立憲民主党の泉健太代表は、2023年9月5日の夜に行われたニコニコ生放送番組で、国民民主党との連立入りの話が浮上していることについて、「自民党が得意とするけん制や寝技、煙幕のようなもので、野党の分断工作の一環だと考えられる」と指摘しました。

また、近いうちに予想される内閣改造についても、「おそらく河野太郎デジタル相や野村哲郎農水大臣など、ここは変えなければならないでしょうね。それは変えないと、内閣改造の目的が果たされていないということになります」と述べ、普段の記者会見よりも詳しく話しました。

「だからね、あんまり真剣に捉えちゃいけない話ですね」

この番組は、「泉健太トークセッション」と題され、視聴者やスタッフからの質問に答える形式で行われました。国民民主党が連立入りするという噂について、泉代表は次のように説明しました。「自民党が国民民主党代表選の翌日に連立といったことを言うのは、自民党が得意とするけん制や寝技、煙幕のようなものですね。自民党にとっては、野党の批判勢力が登場することで、野党同士の分断を図ることができるし、国民を本気で取り込もうとする際にも、急に動くと反発を受ける可能性があるので、現段階ではあくまで匂わせておくという状況です」と述べました。

また、連立入りに伴う入閣についても議論があり、「いろんな噂が飛び交っています」と泉代表は述べます。具体的な例として、「自公の議員だけで一度組閣し、後から国民のメンバーと入れ替わる『2段階組閣』の予想もあるようです」と語りました。国民の玉木雄一郎代表は、連立入りの条件として、政策の一致や選挙区調整の必要性を挙げています。泉代表は、選挙区調整がまとまり、野党としての議席を獲得した議員が入閣する場合、「その選挙区の政治家が与党の一員になってしまうことになります」と指摘し、野党としては選挙区に適切な候補を立てて国民の選択肢を提供する必要があると述べました。

さらに、内閣改造での閣僚人事についても言及しました。「おそらく河野太郎デジタル相や農水大臣野村哲郎などは変わるでしょうね。変えないと、内閣改造の目的が果たされていないということになります。それに対して批判があった場合、交代する可能性が高いです」と述べました。

岸田内閣では、女性閣僚は文部科学相の永岡桂子氏と経済安全保障担当相の高市早苗氏の2人だけでした。女性閣僚の増員の可能性も指摘されていますが、「ただ人を変えるだけや1人増やすだけでは、あまり真剣に取り組んでいないという印象になるでしょう」と述べました。

一方、岡田克也幹事長は、2021年9月6日の記者会見で、「政党にとって与党入りして連立を組むのか、野党として進んでいくのかは、党の根幹に関わる重要な話です。軽々しく扱うべきではありません」と発言し、連立入りの条件についての発言を問題視しました。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

【動画】泉健太代表が出演した番組

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