ウクライナ兵捕虜、9割以上が拷問被害を経験-ウクライナ検事総長

拷問経験のウクライナ兵捕虜

ウクライナのコスチン検事総長は、ロシア軍の捕虜となったウクライナ軍兵士の約9割が拷問、レイプ、性的暴行の脅し、そしてその他非人道的な扱いを受けていたとする最新の推計を明らかにしました。

ロシア軍が占領から解放された地域全域でこのような被害の証拠を見つけたと、拷問に関する国連特別報告者との会談で述べたとのことです。

拷問の証拠

検事総長は、「南部のヘルソン州だけで11の拷問用の部屋を発見した」と指摘しました。さらに、北東部のハルキウ州では約100件の拷問事件の捜査を開始し、700人以上の被害者を特定したとも述べました。

156人の容疑者を特定し、そのうち114人を訴追したと語った検事総長は、ロシア軍兵士や占領地域の統治当局の幹部も容疑者に含まれていると説明しました。35人が拷問と虐待の罪で有罪判決を受けたとも述べました。

ロシアはウクライナでの拷問や人権侵害の非難を否定していますが、国際人権組織やメディアはこれらの行為が起きたことを裏付ける多くの証拠を提示しています。

ウクライナ・ヘルソン州の拘置所の独房

※画像はイメージです。