21日の群馬県知事選で初当選した山本一太知事(61)が29日、県庁に初登庁。公約にも掲げた県民の幸福度向上に向けて、「魅力ある群馬をつくっていく」と改めて決意を語った。
山本知事は午前10時、選対関係者や職員ら約300人が拍手で出迎える中、初登庁。式典で歓迎の花束を受け取った。
その後、県庁昭和庁舎正庁の間で約300人の職員を前に訓示。「これまでと同じやり方を踏襲するだけでは県は衰退する可能性もある」とし、各職員が危機感を持つよう求めた。その上で「(知事と職員双方で)力を合わせていこう」と呼びかけた。
知事就任後初の記者会見にも臨み、「最初から(自分で)何期やるとか言うのは不遜だ。県民の決めることだ」と述べ、まずは1期4年の任期に全力投球する考えを強調。
「4年間、できるだけのことをやる。4年たって県民が『続けろ』と言えばできるし、及第点をもらえなかったら終わりだ」と、現段階で多選を目指す考えがないことを明らかにした。
一方で、「世界に1人しかいないような個性と、イノベーティブ(革新的)な発想力を持った知事を目指す」と抱負を語った。
副知事人事は「お盆明けには新しい人を任命する。新チームをつくる」と刷新する考えを示した。