ナゴルノカラバフで燃料施設爆発、300人死傷 住民脱出で混乱

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ナゴルノカラバフで緊急事態が発生しました。25日、燃料貯蔵施設で大規模な爆発があり、この事件により300人以上の死傷者が発生しました。アゼルバイジャンとアルメニアの戦闘に敗れたアルメニア系住民がアルメニアへの脱出を続けている中、混乱が広まっています。

アゼルバイジャンが約束を破る?

アゼルバイジャンはナゴルノカラバフの制圧後、アルメニア系住民を保護すると約束していましたが、多くの住民は30年以上にわたる戦闘への報復を恐れ、アルメニア本国への脱出を急いでいます。アルメニアに入国した住民は既に1万3550人に達しており、この数がさらに増加する可能性があります。

燃料貯蔵施設で発生した爆発

さらに、ナゴルノカラバフの幹線道路沿いにある燃料貯蔵施設でも爆発が発生し、行方不明者が出ているとの情報もあります。地元の衛生当局が報じたところによれば、この事故による犠牲者の数はまだ明らかになっていません。

アゼルバイジャンのアリエフ大統領の動き

一方、アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、戦闘に勝利したことを受けて、自国の飛び地であるナヒチェワン自治共和国を訪問しました。エルドアン大統領との会談も行われ、アゼルバイジャンとトルコの関係強化のための協議が行われたと見られています。

アルメニアの立場

アルメニアはアゼルバイジャンとの敵対関係が続いており、ナヒチェワン自治共和国における回廊の設置に反対してきました。しかし、アルメニアの混乱が続く中、アゼルバイジャンはトルコとの連携を強め、アルメニアへの圧力をかけているようです。

また、アルメニアはロシアとの関係も悪化させています。ナゴルノカラバフにはロシアの平和維持部隊が駐留していましたが、今回の戦闘を防ぐことはできませんでした。アルメニアのパシニャン首相はロシアを批判しましたが、ロシア外務省は反論声明を発表しました。

この緊急事態は、ナゴルノカラバフにおける戦闘の影響が広がる一例となっています。事態の収束と被害の最小化を願うばかりです。

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