「白人同士で遊ぼう」カナダで人種差別ポスターが波紋

カナダの国旗

カナダのバンクーバー近くの都市で、人種差別的なポスターが見つかり、大きな騒ぎとなっています。この問題は、白人の子供同士が集まることを宣伝しているポスターが街の至る所に貼られたことが発端となっています。カナダの市民はこのポスターに対して憤りを感じ、警察も捜査に乗り出しています。

白人の子供同士で遊ぼうというポスターが問題となる

カナダのCBC放送は、バンクーバー近郊のコキットラムなどの都市で、白人のママと子供だけを受け入れる会の広告が見つかったと報じました。コキットラム地域は多民族都市であり、韓国系の人々が多く住んでいます。このポスターはインスタグラムやソーシャルメディアでも拡散され、多くの人々の注目を浴びました。

ポスターには「子供が似たような他の子供と遊べるところを探していますか?」という文句が書かれており、「白人同士が付き合う母親・子供」の集まりに参加するよう呼びかけています。さらに、「わが子が所属感を感じる雰囲気を作ってくれるように誇らしい欧州人の子供の両親に参加してほしい」とも書かれています。

このポスターは中心街や大型商店街周辺などの場所に掲示されていましたが、一部は破れた状態で見つかりました。市当局はこの問題に対して通報を受け付け、すぐにポスターの除去作業を行いました。市当局は、このポスターを「邪悪なゴミ」と非難し、共同声明を発表しました。声明では、「このような卑劣なゴミは地域社会や他の場所で歓迎されない」と強調し、ヘイトのない環境を作ることを目指すと述べました。

特にコキットラム市は、このポスターが人種差別的であることを明確に指摘し、背景に関わらずすべての子供を受け入れる場所を作るため、市内のすべてのポスターを除去することを決めました。

この問題に対して、市民や市当局は一枚のポスターから広がる可能性のある人種差別的なメッセージに対して反応しました。カナダは多様な人種と文化が共存する国であり、このようなポスターは社会的に受け入れられるものではありません。

日本ニュース24時間

(出典元:Yahoo!ニュース