北アルプスの不帰嶮(かえらずのけん)近くで、49歳の男性登山者が遭難しました。男性は山岳警備隊の声かけに応じていたにもかかわらず、居場所がなかなか特定できず、男性は捜索から3日後に発見されました。
山の“こだま”で捜索難航
捜索活動が行われた地点は、富山と長野の県境、北アルプスの不帰嶮(かえらずのけん)近くでした。
助けを求める声を聞いた登山者が17日に通報しましたが、男性の発見は捜索から3日後でした。
山岳警備隊によれば、捜索が難航したのは予想外の理由によるものです。
救助にあたった山岳警備隊・中村直弘警部補はこう語ります。「(現場は)尾根や谷が入り組んでいる地形。声をかけても色々な方向から声が聞こえてしまって。遭難した男性は、声かけに応じていたという。ところが、声が険しい山々にこだまして、どこにいるのか居場所をなかなか特定できなかったという。」
「登山届」が発見の決め手に
男性が発見された理由は、何だったのでしょうか。
それは、男性が提出していた登山届があったからでした。救助隊は男性が申告したルートを捜索し、成功裏に救助を行いました。
男性は足にけがをしていましたが、幸いにも命に別状はありませんでした。
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(出典:イット! 9月22日放送)