ジャニ会見:井ノ原発言のトーンポリシングに斎藤幸平准教授が指摘

ジャニ会見
提供:日本ニュース24時間

ジャニーズ事務所が開いた会見での井ノ原快彦の発言について、東大大学院の斎藤幸平准教授が「明らかにトーンポリシングだ」と指摘した。

会見の荒れ模様と井ノ原の呼びかけ

会見では、一部の記者のマイクなしでの質問やヤジが飛び交い、荒れ模様となった。その中でジャニーズJr.の育成などを担当するジャニーズアイランドの社長であり、元V6の井ノ原快彦は「全国に生放送で伝わっておりまして、小さな子供たち、自分にも子供がいます。ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見では見せていきたい。どうかどうか、落ち着いてお願いします」と静かな口調で呼びかけた。その直後、一部報道陣からは拍手が起こり、異例の光景となった。

斎藤氏はこの場面について「一部の記者が繰り返し質問をし、井ノ原氏がたしなめると会場から拍手が起こった。これは明らかにトーンポリシングだ。つまり、加害者の側がルールを破り、子供に対して性加害をした後で、加害者が子供たちの名を出して「あなたたちがルールを守りなさい」と言うのは、加害者が追及者を誤魔化す方法だ」と指摘した。

報道側の共犯関係にも疑問符

さらに斎藤氏は、拍手した一部報道陣についても問題視し、「報道側もルールを過剰に守ることで今まで隠ぺいする共犯関係で被害が拡大した部分もあるが、この事実にどれだけ自省や反省があるのか、この光景を見て疑問を感じた」とコメントした。

会見では2時間の制限があり、質問は一社一問とされていた。この厳格な「ルール」が混乱の一因となった可能性もあり、斎藤氏は「なぜそのルールを守らなければならないのか。だとしたら真実が明らかにならない」と述べている。

この記事は日本ニュース24時間の提供です。詳細はこちらをご覧ください。

参考リンク:Yahooニュース