スロバキア大統領、民意に反する国防省のウクライナ支援計画に反対

スロバキア大統領が国防省のウクライナ支援計画に反対の意向を示しました。新政権が樹立されるまでの期間中、国防省は新たなウクライナ支援パッケージの実行を検討していましたが、チャプトバ大統領は「民意を尊重すべきであり、国防省の計画に反対する」と表明しました。

スロバキア大統領の政治的権限は限定的

スロバキアの選挙でウクライナへの支援を停止すると約束したSMERが勝利し、新政権の樹立が2週間以内に予定されています。それまではウクライナ支持をしてきたヘゲル首相が暫定政権を率いており、政権の移行期間中に国防省はウクライナ支援パッケージの実行を検討していましたが、チャプトバ大統領は国防省の計画に反対すると表明しました。

スロバキア大統領、民意に反する国防省のウクライナ支援計画に反対

チャプトバ大統領は「民主的に実施された選挙結果は尊重されるべきであり、SMERが有権者に約束した立場(ウクライナ支援の停止)を無視する行為は将来に不幸な前例を作るだけだ」と述べ、国防省の計画に反対する姿勢を示しました。しかし、スロバキア大統領の政治的権限は非常に限定的なため、国防省に計画の中止を命じる力はありません。

暫定政権や国防省がスロバキア大統領の意見を受け入れるかどうかは不明ですが、選挙で示された民意に反してウクライナ支援を実行することは国内に軋轢を生む可能性があります。そのため、抜け穴を利用したような支援はやめておいた方が無難でしょう。

スロバキアの選挙結果は、EUのウクライナ支援に混乱をもたらす可能性があります。親ロシア政党が勝利し、ウクライナ支援の停止を主張しています。スロバキアはウクライナにMiG-29戦闘機を17機提供する予定であり、ウクライナへの支援に積極的な国民の半数以上がロシアの勝利を望んでいます。しかし、この計画には国民の支持が半数止まりであることも指摘されています。

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