ロシア軍がザポリージャ戦線に追加要塞、「ぬかるみ期」控え徹底抗戦か…イギリス分析

Image

英国防省によると、ウクライナ軍の大規模な反転攻勢の主戦場となっている南部の「ザポリージャ戦線」において、ロシア軍が追加の要塞を建設し、防衛線を強化しているとの分析結果が明らかになりました。

ウクライナはまもなく、雨で路面が泥と化す「ぬかるみ期」を迎えます。この期間は長期戦に備えて徹底抗戦を図るため、ロシア軍が要塞の増設を行ったと考えられています。

トクマクとオリヒウの要塞

英国防省によれば、トクマクではウクライナ軍が8月末にロボティネから南方に向かう経路で集落を奪還しました。そして、ロシア軍はこの経路において追加の要塞を建設し、塹壕をコンクリートで強化しました。一方、オリヒウ近郊では、地下2層構成の防御陣地とトンネル、塹壕が建設されました。

ウクライナ軍の困難

6月に大規模な反転攻勢を始めたウクライナ軍は、8月下旬頃にザポリージャ戦線で最も強固な第1防衛線を突破しました。第2、第3防衛線は第1防衛線よりも脆弱とされ、ウクライナ軍の進軍スピードが上がると予想されました。しかし、ロシア軍の強化策によってウクライナ軍は困難を強いられることとなりました。

この情報は英国防省による分析に基づいています。ウクライナとロシアの緊張状態が継続する中、ザポリージャ戦線の状況は注目されています。

日本ニュース24時間